いい加減なんだ ページ4
「う〜〜……さぶっ！」
外に出た途端、猫のように背中を丸めて震える狩屋。
その隣で「そうですね」と至って動じていないように告げる古城。
防御力的には古城の方が薄いはずなのだが……
だって下スカートだし。
「……A、本当に寒いと思ってる？」
「勿論、思っていますよ。
今にも寒くて凍えてしまいそうですもん」
「そのワリには随分と平気そうに見えるケド……」
「不動さんがいるので平気です」
「……あっそ」
じとっと古城を見つめながら首を傾げる狩屋だったが
俺の名前が出た途端、面白くなさそうにそっぽを向いて会話を終わらせた。
古城はきっとこうやって普段から俺の敵を増やしているんだろう。
正直に言う事はいい事だが、言い過ぎなのはどうかと思う。
あーもうほら、狩屋の視線が痛い。
「……というか、なんでわざわざ不動コーチも一緒に？A送る気なら、別に俺だけでもいいんですケド」
「何を言いますか、狩屋くん。
狩屋くんは男とはいえまだ子供です。
子供の夜道は危険がいっぱいなんですよ」
「こ、子供って……もう16なのに……」
「
男性はまだ結婚も出来ない年齢なのですから。
何なら16で結婚出来る私の方が狩屋くんより大人です。寧ろ、私が送る側……」
「ンなワケねーだろ。いい加減な事言うんじゃねーよ」
「あいたっ」
しかも古城がふざけてるのか真面目なのか分からない事を言い始めたので、重症化する前に釘を刺しておいた。軽い手刀付きで。
そうしたら今度は古城にも睨まれてしまう。
「痛いのです」と叩かれた頭を撫でながら訴えるのだが、俺はスルーしてそのまま歩き出すと、古城は慌てて俺についてきた。
勿論、狩屋もその後に続く。
「間違った事は言っていませんよ、不動さん」
「間違ってはねーけど、そっからのこじつけが酷い。
なんだ、結婚出来るから自分の方が大人って認識」
「適当です」
「もう少し誤魔化してくれ」
「狩屋くんより大人だって証明したかったのです」
「誰が正直に話せと言った」
……相変わらずいい加減なヤツ。
正直過ぎて隣の狩屋も変な顔してるぞ。
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＊IJu＊(プロフ) - 橋本アリィちゃんさん» コメントありがとうございます…！楽しんで頂けたようで良かったです^^更新頑張りますー！ (2021年11月4日 1時) (
レス) id: c0312d3eb1 (このIDを非表示/違反報告)
橋本アリィちゃん(プロフ) - とても面白かったです！続きを楽しみに待っています！(*´ω｀*) (2021年11月3日 4時) (レス) @page50 id: 1849d0f1e6 (このIDを非表示/違反報告)
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