バレてなかったんだ ページ21
まず考えたのは、また変に誤解されたか、バレたんじゃないかって事。
前科があるからな。
それに何より、古城は嘘を吐くのがヘタクソだ。
サッと自分の顔から血の気が引くのを感じた。
「……えっ、その反応……まさかアイツ、本当に好きな人が……？」
「い、いや……その、えぇっと……」
「……いるらしいっすよ」
「ち、ちょっと狩屋くんっ…！」
冗談のつもりがまさかの反応に霧野も驚いた顔をする。
そんな霧野に狩屋はいつもより低いトーンの声で答えるので、より一層俺の考えが当たっている気がした。
オイオイ、マジかよ……
ったく、ウチのお姫様はどうしてこう、上手に誤魔化せないんだろうか。
自分のせいでまた古城がハブられるんじゃないかと心配したが、次の狩屋の一言に俺は別の意味で驚かされた。
「帝国学園サッカー部に」
「(……………うん？)」
「部員の中にいるんですって、好きな人」
「(うん？？)」
帝国学園サッカー部の部員の中に、古城の好きな人がいる……？
一瞬何を言っているのかわからなかった。
俺の事かと思ったけど、俺は部員じゃなくてコーチだから多分、違う。
冗談だと思ったが狩屋の顔は嘘を言っている顔じゃない。
それに隣の影山もしょんぼりと肩を落として否定しない辺り、少なくとも2人はそう信じているって事だ。
……まったく、古城もいい加減な嘘を吐く。
大方、写真貰った時にでも聞かれて、適当言ったんだろう。
ソレが信じられちまったってだけで。
まぁ、俺だってバレないだけマシか。
あー、良かった。いよいよ終わったかと思った。
「そっ…それって、誰だ？」
「さぁ……わかりません。
それは教えてくれませんでした……」
「なんだよ、ソレ……特徴だけでも聞かなかったのか？」
「ぜーんぜん。だから多分適当言ったんだと……」
「何のお話しているのです？」
「うわっ？！A？！」
そっからはヒソヒソと声を潜めていたが、途中で古城が乱入して来た事によりその話は強制終了。
そこからはいつもの古城との賑やかな会話になったので、俺は胸を撫で下ろす。
その時、ふと正面から視線を感じてそちらを見遣る。
すると円堂がじーっと腕を組んで俺を見つめていた。
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＊IJu＊(プロフ) - 橋本アリィちゃんさん» コメントありがとうございます…！楽しんで頂けたようで良かったです^^更新頑張りますー！ (2021年11月4日 1時) (
レス) id: c0312d3eb1 (このIDを非表示/違反報告)
橋本アリィちゃん(プロフ) - とても面白かったです！続きを楽しみに待っています！(*´ω｀*) (2021年11月3日 4時) (レス) @page50 id: 1849d0f1e6 (このIDを非表示/違反報告)
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