いつもどーりじゃないんだ ページ20
まぁ、その後は特に何事もなく部活が始まり、俺の隣にはいつも通り古城が立つ。
んで、指導中に度々話し掛けて来ては
小馬鹿にして来たり、からかって来たり。
流石に水族館デートの話はしなかったけれどさ。
よく喋る事喋る事。
ま、無口よりかはマシだけどさ。
部活中ってのも時々思い出して欲しい所だ。
帝国だったら間違いなく鬼道クンに叱られるぜ。
「ドリンクをどうぞ」
「ああ、ありがとうA」
ま、そんな感じで練習がひと段落して、1度休憩に入ると、マネージャーの4人(いや、正式には3人なんだっけか)が選手の皆にドリンクやタオルを配り出す。
古城も勿論行ったよ。
一応アレでもマネージャーの仕事はちゃんとしてるんだから、真面目だよな。
そんな古城を見習って、 俺もベンチで次のメニューについて円堂と軽く相談していたら
ふと、霧野達の話が聞こえて、思わず耳を傾けてしまった。
「どうした、狩屋？今日はなんだか調子が悪いな。
影山も、少し動きが変だったぞ？」
「……別にいつもどーりですし」
「そうか？なら今日お前がミスした数を数えてみようか？」
「いっ…いちいちそんな事しないで下さいよ…！」
どうやら狩屋の影山の調子が悪いのが霧野は気になっているらしかった。
まぁ、確かに今日の2人はどうも調子が悪かった。
何となくその理由はわかる。
恐らく古城の事だろう。
何言われた知らねーが、女々しい奴らだな……
引き摺るのはいいけど、ソレをサッカーにまで持ち込まないで頂きたい。
「古城の事で何かあったのか？」
「ｳｷﾞｯ……ど、どうしてそう思ったんですか？」
「お前達が揃って落ち込んでるって事は、大体アイツが関係してるからな。
それに前にも仲違いしていたみたいだし……」
2人が調子の悪い原因は霧野でも容易にわかっていたようだった。
霧野はからかうようにそう言ってｸｽﾘと笑うと
影山は頬を染めて俯き、狩屋は「そっ、それはっ……」と口篭る。
「今度はどうした？アイツに好きな人でも出来たとか？」
「「………………」」
「(…………えっ？)」
そんな2人に続けて霧野は笑いながらそう続ける。
きっと冗談で言ったんだろう。
口調もそんな感じだったし。
だが次の瞬間、狩屋と影山は互いに顔を見合わせてからそっと霧野から視線を外し、俺は思わず瞬きを繰り返す。
………古城に、好きな人が出来た？
それって…………
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＊IJu＊(プロフ) - 橋本アリィちゃんさん» コメントありがとうございます…！楽しんで頂けたようで良かったです^^更新頑張りますー！ (2021年11月4日 1時) (
レス) id: c0312d3eb1 (このIDを非表示/違反報告)
橋本アリィちゃん(プロフ) - とても面白かったです！続きを楽しみに待っています！(*´ω｀*) (2021年11月3日 4時) (レス) @page50 id: 1849d0f1e6 (このIDを非表示/違反報告)
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