御写真公開なのです ページ12
少し考えれば私が写真を貰う事は不自然でしょうか。
私は思わず口篭ると、こちらを見遣る狩屋くんの目が心做しか鋭くなっていくような。
影山くんも首を傾げながら、おにぎりを加え
私は返答に迷っていると、不意に天馬くんが口を挟んだ。
「写真って、何の事？」
「あれ、天馬くん達はまだ貰ってないの？」
「ああ、もしかしてこの間の帝国との練習試合の？」
「そうそう！山菜先輩がさっき持って来てくれて…」
「え！見たいみたい！見せてみせて！」
天馬くん達はまだ貰っていないのでしょう。
狩屋くん達の話に興味を持った3人は、貰った写真を見せるよう頼んだ。
天馬くんの頼みに剣城くんは『仕方ないな』って顔をしながらも封筒を取り出し、影山くんも「いいよ！」と封筒を開き、狩屋くんは「えっ」と一瞬固まった。
……とりあえず、話題をそらす事には成功しました。
私、何もしてませんケド。
「うわぁああ！！スゴい！！コレ、シュートの直前じゃん！！」
「この写真もカッコイイよ、信助！
ほら！葵も見てみて！！」
「ほ、ホントだ…！スゴい！」
「……見たらすぐ返せよ」
早速、剣城くんの封筒の中身を取り出し、3人は目を輝かせる。
剣城くんの御写真は本当、カッコイイ場面しかありませんからね。ズルいのです。
でも流石にこう、べた褒めされると剣城くんも恥ずかしいのでしょう。
3人が剣城くんの御写真を見ている間、御本人は照れくさそうにしてました。
「輝の写真もカッコイイ…！！
コレ、シュートした直後だよね！？」
「えへへ、その後止められちゃったけど……」
「それでもカッコイイですよ、影山くん」
「そっ……そう？え、えへ……」
「……」
「狩屋のも見せてよ〜！勿体ぶらないで！」
「わっ、わかったって……」
剣城くん、影山くんの御写真を拝見し
その流れで狩屋くんの御写真も求められる。
しかし狩屋くんはすぐには出さず、また今までのは封筒から1度全部出していたのに対し
狩屋くんは何故かこちらに見せる前に写真を選ぶような素振りを見せて、数枚は封筒に再びしまって残りを机の上に広げました。
……？
何故、全部出さないのでしょう？
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 48人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
＊IJu＊(プロフ) - 橋本アリィちゃんさん» コメントありがとうございます…！楽しんで頂けたようで良かったです^^更新頑張りますー！ (2021年11月4日 1時) (
レス) id: c0312d3eb1 (このIDを非表示/違反報告)
橋本アリィちゃん(プロフ) - とても面白かったです！続きを楽しみに待っています！(*´ω｀*) (2021年11月3日 4時) (レス) @page50 id: 1849d0f1e6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
