【イナイレ】シッカーラプンツェル8【不動明王】 (ページ24)

今日:3 hit、昨日:80 hit、合計:23,861 hit

◇ラプンツェルはハラハラページ24

後半戦。カタールの人達はここでフォーメーションを変えて来た。

FWが3人の攻撃型フォーメーションだ。
2点も取られちゃったからそうしたのかな……
大丈夫かな、イナズマジャパン……

「行くぞ！」

開始早々、FW3人で攻め上がるデザートライオン。

その勢いは後半だと言うのに消耗している様子はない。

「緑川！チェックだ！」

「任せておけ！」

そんな相手選手にキドウの指示でミドリカワと挟み撃ち。

でもさっきかなり疲れていた様子の2人は
相手のチャージに弾き飛ばされてしまった。

「詰めろ！土方！木暮！」

「「おう！」」

更にヒジカタとコグレも2人がかりで止めにかかるも、かわされてしまい、もうゴール前。

カベヤマも止めようとしたけれど、彼が出るのが少し遅く、カベヤマが動き出した時にはもう相手はノーマルシュートを放っていた。

『正義の鉄拳！！』

でも流石エンドウ。ここはゴールを死守した。

飛んでったボールは相手選手が拾いに行く前に風丸が拾い、ボールを場外へ。

中断のホイッスルが鳴り響くと私は1度ﾄﾞｷﾄﾞｷした胸を落ち着ける為、1度深呼吸をする。

あ……危なかった……

それにしても、体力を削られた人ってこうも動きが鈍くなっちゃうんだ……

いつもの調子なら最初のキドウとミドリカワもきっとぶっ飛ばされなかったし、ヒジカタとコグレももう少し上手く立ち回れたと思う。

後半も楽勝……とは思ってはなかったけれど
2点差があるし、私は何処か余裕を持っていたのは事実。

だから、なんだか……追い詰められて、いるような気がして……すごく、ハラハラする。見ていられない。
見守らなきゃいけないんだけど。

「何ちんちくりんがそうハラハラしてんだよ。
ンな事しても意味なんかねーだろ」

そんな事していたら、フドウがまた意地悪な事を言ってバカにして来た。

この人はどうしてこう、そう言う事しか言えないんだろう。

というか、フドウも少しはハラハラしてよね！
フドウのチームなんだよ！

「しっ…仕方ないでしょ！あんなの見たらっ…！
逆になんでフドウはならないの？」

「いーや？こう見えてもワクワクはしてるぜ？
出番が早まりそうだな、って」

「フドウっ…！」

「あのー……俺を挟んで喧嘩するの、やめてくれませんか……？」

そんな下らない争いを関係ないトラマルを挟んでフドウと繰り広げていたその時だ。

ミドリカワが倒れたのは。