騙されたのです ページ16
「不動もわざわざ送ってくれてありがとね〜！」
3人で不動さんを見送り、お日さま園に足を踏み入れる。
まだ安心しているワケではなかったから広間でヒロトさんに会った時はまた体がﾋﾞｸｯとして身構えてしまいましたが、ヒロトさんもやはり
私達の方を見ると「おかえり」と優しく笑って私達の頭を撫でてくれました。
「合宿、楽しかった？円堂君も相変わらず突拍子もない事言うよね」
「ハイ、そうですネ」
「狩屋もお疲れ様。大変だった？」
「別に全然、大した事なかったヨ」
「そっかぁ、強くなった証かな？」
ヒロトさんは終始ﾆｺﾆｺと笑いながら話し、私と狩屋君は何とか自然な風に会話を試みる。
でもやっぱり怯えていた分、なんだか無性に腹が立って。狩屋君、隣で凄い顔してました。
……まさか、私達がお父さんの所に行っていた事を不動さんがヒロトさん達に言ってないとは思ってもみませんでした。
あんなに私達の事ビビらせていたのに。
『言い訳でも考えてるんだな』って言っていたのに。
凶悪な詐欺師に騙された気持ちです。
今度会ったら口効いてあげませんから。
「とりあえず、荷物置いておいで。
お風呂、沸かしてあるからね」
「アリガトウゴザイマス」
「…さっきからA達どうしたの？なんか会話が堅い感じが…」
「気のせいじゃないカナ？」
「そんな事よりヒロトさんこそ、この時間にお日さま園にいるの珍しいですネ」
自然を装うとして逆に不自然になっていたようです。
緑川さんにそこを指摘され、私は話を切り替えると
ヒロトさんは思い出したような顔をしておもむろに懐を漁った。
「Aに渡したい物があってね。
ソレを届けに来たんだ」
「私に渡したい物…？お菓子ですか？」
「それは毎日のように皆から貰ってるでしょ、A」
「もっとくれたっていいんですよ」
「欲張りさんめ」
そんな会話をしながらヒロトさんは懐からソレを取り出すと、私に差し出す。
ソレは封筒だった。
よくあるお手紙が入っている、綺麗な白の封筒。
丸いシールで封がしてあり、薄ピンク色の春らしい封筒でした。
お菓子かと思い少し期待しましたが……
それにしてもお手紙だなんて。なんて古典的なんでしょう。
私には手紙を交換する程の仲の方なんていないはずなのですが。
いたとしたらイナラインの方で連絡しますし。
……一体誰からのお手紙なのです？
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ゆうくん(結翔)(プロフ) - ＊IJu＊さん» いえいえ！！はい、頑張ってください！！！ (2020年5月6日 8時) (
レス) id: 891a01bcc7 (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - ゆうくん(結翔)さん» コメントありがとうございます！そう言ってもらえて嬉しいです( ´ ▽ ` )これからも頑張ります〜！ (2020年5月6日 4時) (レス) id: 1371b955e9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうくん(結翔)(プロフ) - とても内容めっちゃ好きです(語彙)これからも頑張ってください！！！ (2020年5月4日 13時) (レス) id: 891a01bcc7 (このIDを非表示/違反報告)
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