△リボンが29こ▽ ページ32
真名部はその場から立ち上がると、ｷｮﾛｷｮﾛと周りを見渡して逃げられそうな場所を探す。
玄関からが1番なのだろうが、この時の真名部は気が動転していた。
だからなのか、彼はまずカーテンの閉められた窓の方に向かい、その窓から逃げようと思った。
「(……！？ なんですか、コレ……！？)」
カーテンを捲って、真名部は驚愕する。
何故なら、窓には真っ黒いガムテープが隙間無く貼られ、外も見られない状態だったから。
鍵の場所は特にテープが集中的に貼られており、ﾋﾟｯﾀﾘと閉められていた。
試しに開かないか引っ張ったが、びくともしない。
鍵の部分のテープを剥がせば、或いは動かせたかもしれないが、今はそんな悠長に剥がしている場合ではなかった。
そこでようやく玄関の存在を思い出した真名部。
真名部は焦った様子で玄関に向かおうと踵を返したが
その直後に、上から��ｺﾞｯ�瓩汎澆げ擦�聞こえ、真名部は再び天井を見上げた。
だがその音を最後に上から物音はしなくなり
真名部は耳が痛くなる程の静寂の中、息をするのも忘れてその場に固まっていた。
今の音は…なんだろう？
何かを殴った音だろうか？
殴ったとしたら何を殴ったのだろう？
まず、そもそも殴る理由とは？
殴られたソレはその後どうなったんだろう。
この後自分はどうなってしまうのだろう。
ぐるぐると思考が恐怖に染まる。
音の正体がわからないから、尚更嫌な方向に思考が傾く。
真名部は一瞬でも気を許してしまった自分に後悔した。
そうだ、自分は誘拐されたんだ。
誘拐された後の被害者のその後は決まってる。
身代金を要求されるか、殺されるか。その二択。
でも今の所、身代金なんて要求している様子は無いし、きっと後者だろう。
自分はこの後、殺されるんだ。
真名部はそう確信した。
「ただいま〜、まなべ」
不意に、部屋の扉が開き、真名部はﾋﾞｸﾘと肩を震わせる。
対してAは至っていつも通りの態度だ。
ﾆｺﾆｺ笑って真名部の方に歩み寄り、先程座り込んでいた床に座ってパズルのピースに手を付けた。
だがいつまでも立ったままの真名部が気になったんだろう。
Aは「どうしたの？」と首を捻ると、真名部は怯えた顔をしながらも彼女に尋ねた。
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Rai - ＊IJu＊さん» イベント参加ありがとうございます〜! 実は私もその作品「 箱庭少女の孤高哀歌」も読んでました正に好きで、これからの作品ともに頑張って下さい！ (2020年8月25日 18時) (
レス) id: 882913bd82 (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - Raiさん» ありがとうございます〜！では参加させて頂きますね〜！ (2020年8月25日 18時) (レス) id: 1371b955e9 (このIDを非表示/違反報告)
Rai - ＊IJu＊さん» その他大丈夫です！後そのまま画面、ペースト、通常検索など出て来ると思います！ (2020年8月25日 17時) (レス) id: 882913bd82 (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - Raiさん» ですが、Raiさんがもしよろしければ、他にもイナGOの作品を書いているので、そちらの方でイベントに参加させて頂いても宜しいでしょうか？ (2020年8月25日 15時) (レス) id: 1371b955e9 (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - Raiさん» 初めまして、コメントありがとうございます！折角のお誘い感謝致しますが、この小説は内容があまり明るくない上に人を選ぶ作品だと思っておりますので、この作品での参加はお断りさせて頂きます…… (2020年8月25日 15時) (レス) id: 1371b955e9 (このIDを非表示/違反報告)
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