意地悪注意報【まふまふ】

注意報▼25 ページ25

「食べさせてくれるんでしょ？」






相川君…いやご主人様は
完全に私をメイドとして見ているみたい




デザートにきた杏仁豆腐を私の方に渡して


おねだりしてくる







「じ、自分で食べてください」




この恥ずかしいこといつまでやればいいのか





「A…」



すると名前を呼ばれたので逸らしていた顔を彼に向けると






また口の中にスプーンを入れられた







「あーまた僕と関節キスだね」



なんて確信犯な彼の顔と

私の目と合う









「ご主人様がさせたんでしょう？」






「うん」






「恥ずかしいです」








「それは僕もだけど」



なんて言う癖に

全然恥ずかしそうな顔してないのが
癪(しゃく)に触る





すると




「あ、A唇に、ケチャップついてる」




「え、嘘だ」






そしたら杏仁豆腐食べた時に気づく気もする






すると目の前に座っていた相川君の手が伸びてきて私の唇にそっと触れる






「っ……」



ただ触れただけなのに。




別にキスされるわけじゃないのに





ドキドキしてしまった







「ふふ、嘘だよ。なにもついてない」



そんな私を見てわざとらしく笑う






なにそれ



私をドキドキさせるだけ？？









相川君…意地悪

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