意地悪注意報【まふまふ】

注意報▼17 ページ17

*


「ああ、君のことか」




結局隠れてるのは無理だったみたいで

彼の前に姿を出すことになってしまった。


私の好きな推しの名前は
トキプリの浦田君。



その声も浦田わたるさんがやっている





苗字が同じ声優が声を担当してるって有名だったんだよね





「まふくんが俺のこと好きな子がいるって言われてたからどんな子かと思えば」







クスクスと笑いながら私を見てくる





「こ、こんにちは、」





目の前から聞こえる推しの声に頭がクラクラした







すると頭の上にずっしりと重みを感じた






「まあ、Aは僕が好きだもんね？」






頭上からそんな声が聞こえて





「だから、違うってば！！私が好きなのは浦田君だもん！！」





私の頭に顎を乗せていた相川君から勢いよく離れる

その行動が少し恥ずかしくて、
慣れてない私が可笑しいの？なんて思ってしまった。






「Aちゃんその言葉は大胆だね」





ふふふっと笑った浦田さんがこっちを見た








やっば、


推しの声で



名前呼ばれてしまった。







「尊い………」









「うらたさん好かれてるねぇ」



なんて言った坂田君は浦田さんに声をかけてた






相川君を見ると




「………そんなにうらたさんが好きなの？」






少し頬を膨らませてそう言ってくる




「だって推しの声だし」






永久にそばで聞いていたいと思うじゃない

注意報▼18→←注意報▼16

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す