Orange Lily___ 5

＊ ページ5

《ym side》

　

有「今までで、1番か。

そりゃ、相当ひでぇ顔してんのな(笑)」


　
　




なんて、

笑いながら
自分の頭をわしゃわしゃ掻いてる。
　


そんな
俺の前で無理して笑わなくていいのに。

　



　
　



「昨日は、怪我させてゴメンね？」


　



　



俺は、
大ちゃんの肘をそっと撫でた。

　

だけど、

俺の手を
優しく振り払う大ちゃん。
　

　



顔は俯いてて、
よく見えない。



　
　


　



「そして、
助けてくれて嬉しかったよ。

ありがとう。」

　



　



こんな、
暗い君を見るのはいつぶりだろう。

　
また、
俺の隣で笑ってよ。


　


　




有「なぁ、俺って

生きてる意味ある？？」







　
光のない目で、
俺を真っ直ぐ見つめてくる。



　

　





有「俺、結局
山田のこと守れてない。」


　



　




なんで
大ちゃんは俺を守るってことに
執着してるんだろう。

　

もっと、
自分のために生きてほしいのに。


　

　




　




「大ちゃんは、
山田を守るって
勝手に使命感じてるみたいだけど、


俺は、

守る守られるとか関係なく、
大ちゃんと一緒にいたいよ。」

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