＊ ページ18
《ym side》
無機質な部屋だった。
必要最低限の家具があるくらいで。
余計なモノは何もない。
まだ、
少しの時間しか一緒にいないけど、
ヒカ、薮ちゃんと比べて、
伊野ちゃんは
一番感情が読めない人だと思った。
伊「なぁに、今更、
緊張しちゃってる？？」
肩を上下させながら、
ケラケラ笑う伊野ちゃん。
「俺が、
キャリーケースに忍び込んでること
黙っててくれたのって、
伊野ちゃんだよね……？」
今の今まで、
その話題を一切出していなかった。
伊「……そうだよ。
俺が、君に話しかけた魔法使い。」
ベッドに座り
伏し目がちに話す姿は、
どこか寂しそうに見えた。
伊「君を
人間界に置いてくることも出来たのに、
魔法界に連れてきた張本人だよ。」
もしかして
後悔してるのかな。
なんだか
すごい悪行をした人のように語るから、
こっちが申し訳なくなる。
俺が、
勝手に魔法界に行きたいって思って
行動しただけなのに。
むしろ、
伊野ちゃんのおかげで、
魔法界に来れたわけで。
伊野ちゃんに感謝してるのに。
伊「俺が山田を守るから。」
今まで
床に目を向けていた伊野ちゃんが、
俺を見つめて、
いきなり言ってきた。
どういう意味で
言ってるのかよくわからなかった。
この人は、
多くを語らない。
だから、
放つ言葉ひとつひとつが、
重い。
「ありがとう。」
伊「あ、
この事は、皆に内緒ね？」
指でシーって、
あざといポーズで見つめられる。
伊「これ、
バレたら退学もんだから(笑)
人間を無断で連れてくるとか。」
気負ってなさそうに
軽い口調で話す伊野ちゃん。
テキトーなのか、
テキトーじゃないのか。
まだ、俺は
彼のことが全くわからない。
でもね、
良い人だってことは
わかる。
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ことととね(プロフ) - ぷく顔信者さん» お久しぶりです、、、だいぶ、お時間いただいていました！ゆっくり更新かもですが、これからも、読んでくださると嬉しいです！ (2021年11月4日 22時) (
レス) id: fc1c7b58ef (このIDを非表示/違反報告)
ことととね(プロフ) - りんごさん» コメントありがとです！まだまだ、序章ですが、面白いって言ってくださって幸せです！笑 これからも、ぜひ楽しんでいただけると嬉しいです (2021年11月4日 22時) (レス) id: fc1c7b58ef (このIDを非表示/違反報告)
ぷく顔信者(プロフ) - 久しぶりの更新とっても嬉しいです！！お話の続きも楽しみにしていますね(*´︶`*)❤︎ (2021年11月3日 19時) (レス) id: b84509f444 (このIDを非表示/違反報告)
りんご - この作品とても面白いです！ (2021年11月1日 19時) (レス) @page44 id: e6c2942604 (このIDを非表示/違反報告)
ことととね(プロフ) - ぷく顔信者さん» いつも、コメントありがとうございます！うれしいお言葉です！ぜひ、待ってて欲しいです…(>_<)(>_<) (2021年3月7日 23時) (レス) id: fc1c7b58ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ことととね | 作成日時：2020年12月5日 21時
