＜文スト 短編集＞貴方と私は互いに深い愛に堕ちている

素敵帽子の従兄弟は死にたがり２　 ページ36

「太宰、返事を聞かなくて良かったのか？」

「うふふ...国木田君興味津々だね」

「ですが、太宰さんもAさんも死ななくて良かったです！」

「う〜ん...でもやっぱり...」

「事を面倒にするな馬鹿！！」


Aが帰ったあとの武装探偵社は何時もより静かだった

何時もなら太宰が心中しようと言った相手が帰ると国木田が太宰を蹴り飛ばす

だが、今日は違かった

今回Aが来た件に関しては、太宰が何時もやっていたのが逆になったのだろう

太宰は常に相手の死を求めている

だが今回は太宰が相手の死を生かしたのだ

それに気付いたから国木田は何も言わなかったのだろう




「ただいま〜...」

「A！！私がどれだけ心配したかっ...！！」

「うぇえっ...！？姐さんっ...！？」

「A！良かった...生きてた...ったく、心配させんなよ...！！」


私が帰ると姐さんが泣きそうな顔で抱きついてきた

そしえら中也も出てきて泣きそうな顔

私には分からなかった

そう、前までの私は

今の私だからこそ分かるんだ


「心配かけて御免なさい...！！」


目の前にいるポートマフィアの人達を見ると実感する





「あぁ...生きてるんだなぁ...」




太宰や中也、武装探偵社の皆には感謝しないとね！
ーーーーーーｷﾘﾄﾘーーーーーー
「リクエスト有り難うな！Aが死にたがりか...寿命が縮む...」
「国木田君〜！やっぱり心中してれば良かった〜！！」
「何を言っている貴様...俺が死なせんぞ...」
「え...国木田君...もしかして私のこと...！！」
「貴様が仕事をするまで死なせん！！」
「あ、そう」
「太宰さんお願いですから仕事をしてください...僕が辛いです...！」
「大丈夫さ！私が保証しよう！！」

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