＜文スト 短編集＞貴方と私は互いに深い愛に堕ちている

疲れた貴方に愛の癒しを　<太宰治>ver. ページ16

りん様からリクエスト戴きました
ーーーーーーｷﾘﾄﾘーーーーーー

私は目の前の光景に驚いた

普段はあり得ないことが起こっているのだ

それは...


「太宰さんが仕事をしているっ...！？」

「嫌だなぁAちゃん、やりたくてやっている訳では無いのだよ...」

「え...？では何故...？」

「この探偵社を見たまえ」


私は社内を見回した

他の社員やアルバイトさんはおらず私と太宰さんだけだった

...成る程理解した


「...貴方が余りにも仕事をしないので終わるまで皆出掛けている...と...」

「正解！！...だが、もうくたくただよ...少し寝たいが寝付けなくてねぇ...」

「え...？でも仕事は...」

「もうとっくに終わってるよ、君と過ごす為にね」

「あー...では私はこれで...」


ーガシッ！！ー


oh...


「私を寝かせたまえよ」

「...そんなんでいいんですか？」

「あぁ、疲れててね」

「では...」


私は太宰さんを自分の膝の上に乗せた(膝枕)

そして頭に手を置き撫でるようにした

そして子守唄を唄う

最初はピンピンだった太宰さんだったが睡魔に負けてすうすうと寝息をたて、寝ている

寝顔は可愛いのになぁ...性格がちょっと...


「何時も私達の為に有り難う御座います。おやすみなさい...」


彼のおでこに口づけを落とし

私も彼の横で深い眠りについた
ーーーーーーｷﾘﾄﾘーーーーーー
「いや〜Aちゃんの歌声綺麗だったな〜！また聞かせたまえよ！」

作者から皆様へ重要なお知らせ→←帰りたくない　<太宰治　中原中也>

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す