蛇柱の継子はどうやら無口な様です。

伍 ページ6

『...』


今は、何処にいるかと言うと蝶屋敷の前に...


なんで居るのかって？


事の発端は...



.



.



.



.


小｢おい、A。｣



『...何でしょうか、師範』



小｢俺は、今日から長期任務だ。胡蝶の所に


お前を預ける。分かったな？｣



『...分かりま...は？！師範！流石に過保護過ぎるのでは？！いくらなんでも私は隊士ですよ？！』


小｢今日はやけに喋るな。安心しろ。いつも通りでいいから。｣


『しかし！』


小｢俺の言うことは？｣


『...絶対...です』


小｢いいな。俺が迎えに行く。｣


そうなってしまった。


どうしたらいいの...


人と話すのが苦手な私に取って物凄く苦なんだが。


胡｢あら、Aさん。いらっしゃい。伊黒さんから聞いてます。中に入ってください。｣


『...』


私は無言で頷き中に入った。


蛇屋敷もそうだけど、蝶屋敷も広い。


胡｢Aさんのお部屋はこちらですよ。｣


お礼を言うべきなんだけど、どうしても


喉が詰まってしまう。


『...あ、』


有難う御座います。その言葉だけでも…っ！


『...有難う...ご、ございます...』


私はしゃがんで顔を見られないように


感謝をした。


胡｢あら！Aさん、顔が赤いですよ？｣


『...なｯ//』


胡｢可愛いところありますね！｣


しのぶさんは、そう言ってニコッと笑っていた。


初めて師範以外の人と喋れた...


緊張したぁぁあ...

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