たまには逆転��(ざっくろんさんリク) ページ4
海斗の看病を終えて夕飯を食べたら、龍也もすぐ寝ちゃった。
張り切って看病したら疲れちゃったかな？笑
お疲れ様、と心の中で声をかけつつベットに寝かせ、海斗の部屋に向かう。
ちゃんと寝れてるかな、それとも目が覚めちゃったかな…とか考えながら、ドアを開ける。
すると、暗闇からかすかに泣き声が聞こえてきた。
電気をつけると、布団にもぐる海斗の姿が見えた。
しゃがみこんで、海斗を覗き込むように布団をそっとめくる。
父「布団もぐってるとしんどくなっちゃうよ。出ておいで？」
海斗「っ、ヒクッ…グスッ泣」
父「どうしたの…」
シクシクと泣き続ける海斗の頭を撫でると、俺に手を伸ばしてきた。
甘えたくなったかな、と思って俺もベットに座り、海斗を向かい合わせにして膝の上に乗せる。
すると抱きついて頭を俺に押し付けてきた…やっぱり甘えたかったみたい。
父「あんまり泣いたらもっとしんどいからね…泣かない泣かない〜」
海斗「んんっ…もっ、やだっ…泣」
父「ん、何が嫌かお父さんに教えて？」
海斗「しんどいっ…しんどいのっ…泣」
いつになくグスグズの海斗。
そっと熱を測ると、また38.9まで上がってた。
夜って熱上がっちゃいやすいからな…
父「しんどいのやだね…お茶飲む？ジュースでもいいよ？」
海斗「いらないっ…」
父「んー…じゃあとりあえず冷えピタ変えよっか。ぬるくなっちゃってるからね。」
海斗「それもいいっ…」
何を聞いても俺の腕の中でふるふると首を振る。
どうしようもなく海斗の背中をトントンし続けていると、ふいに俺のことを見つめてきた。
海斗「おとーさん…」
父「ん、なぁに？」
海斗「…んーん、やっぱなんでもない…」
父「お父さんここいるから大丈夫だよ？」
海斗「ん…」
海斗が何か言いかけて飲み込む時は、大体何か不安に思ってることがある時。
俺に抱きつく手の力が少し強まったのもあって、俺がいなくなったらどうしようって思ってるかな？って思ったら案の定そうだったみたい。
俺の言葉に安心したみたいで、少しずつ海斗の体から力が抜けていく。
そしてズシっと全体重を預けてきた…寝ちゃったかな。
海斗をベットに下ろすと、起きてはいないけど少し泣きそうな顔で俺の服の裾を握りしめる。
…今夜はそばにいてあげるのが1番かな。
普段は龍也が甘えん坊で海斗が頼りになるけど、今日はちょっと逆転してたかな？笑
たまにはそれもいいかも、と思うお父さんなのでした♪
にぃにのおかげ��(なーこさんリク)→←たまには逆転��(ざっくろんさんリク)
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 374人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「短編集」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ピッザッ(( - 更新しないのですか？ (2020年5月19日 13時) (
レス) id: f54c6b4095 (このIDを非表示/違反報告)
恵比寿 - もう更新はされないのですか？いつも楽しく読ませて頂いておりました。 (2019年11月4日 7時) (レス) id: cdc41d91a6 (このIDを非表示/違反報告)
とらの子すたー☆(プロフ) - エミーさん» いえいえ、執筆が遅くなってしまい申し訳無いです… そうなんですね！私はとっつー推しです^_^ (2019年9月25日 7時) (レス) id: 226f96516a (このIDを非表示/違反報告)
エミー - リクエストありがとうございました。私もA.B.CｰZ好きなんです。五関君推しです。作者さんは誰推しですか？ (2019年9月24日 19時) (レス) id: c7fca55ad8 (このIDを非表示/違反報告)
とらの子すたー☆(プロフ) - きょもほくさん» 喜んでいただけて良かったです！もちろんです、その時にはまたリクエストしてくださいね♪ (2019年8月26日 8時) (レス) id: 972b173d36 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：とらの子すたー☆ | 作成日時：2019年8月21日 9時
