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3. 悟り ページ3

.

「おい。大丈夫か?」

ゆっくり目を開けると
見知らぬ銀髪の男が私を覗き込んでいる

「っだr…っ!?」

ゴンッという鈍い音ともに
額が激しく痛む。

びっくりして突然起き上がった拍子に
男とぶつかったらしい。


「ぃたあ…なんでそんなところいるんですか」

「なんで急に起き上がんだよ!
 うなされてたから心配してやったんだろうがッ」

「そりゃ見知らぬ男性の顔が寝起きの視界にあったらびびりますよ!」

「ったく、その調子じゃなんともなさそうだけどよ」


じんじん痛む額を抑えながら辺りを見回すと
そこは和室だった。

ご丁寧に布団まで敷かれていて、その上に私が座っている。


「ここは…?」

「まァ、一応万事屋兼俺の部屋だ。」

「え」

「あ、勘違いしないでね!これ別にそういうやつじゃないから、ただの親切心だから。
倒れたまんまほったらかしにするのも、アレじゃん?だから目が覚めるまで様子見みたいな…」


イテテ、と小さく呟きながら銀髪の彼は答える。

そうか。
なるほど。
なんて優しいの。

ささっと座り直して、
両手を前に揃えて頭を下げる。


「なんか、お世話になっちゃってすみません。今日会ったばっかりなのに」

「気にすんな。お前名前は?」

「Aです。えっと、銀さん…?」

「そ。坂田銀時でぇーす。」


さかたぎんとき。

やっぱり、目が死んでる。
これまで出会ってきた人で一番、眉毛と目が離れてる。

これはデフォなのかしら…?


「…なんだよ」

「いや、なにも。目が逝ってるなって」

「人の目よりもまずはテメェの心配した方がいいんじゃねーの」

「心配?」


はて、なんのことだ?
まずなんでここ居るんだっけ…。

…………。

……、

「ちょっとプリン忘れたから取りに行ってきます」
「布団の中にプリンはありません!!あったら俺のだから食うな!」


「コラ!戻ってきなさい!ネバーランドなんてないんだよ!」
「そうやって夢を見ることを諦めるから手が届かないのよ!」
「うるせえ!お前はまず現実を見ろ!!」


布団の上で抵抗する少女に

馬乗りになる男。

そこへ開く襖。


「ただいまヨー
 銀ちゃん女の子大丈…」

「神楽、…あっいやこれは」

「神楽ちゃーん?どうかし・・・・」

「新八!これには訳があってだな…!」


光が消え、軽蔑と失望を湛える瞳。

「…見損なったアルヨ銀ちゃん」
「…見損ないましたよ銀さん」

「ちがうのォォォ!」




4. 誤解→←2. 一文無し


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設定タグ:銀魂 , 沖田総悟 , 恋愛   
作品ジャンル:アニメ
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みけ(プロフ) - 笛さん» 毎度ありがとうございます^^ 沖田くんメインで書いてるので、銀さんには少々我慢して頂いてますw (2021年2月19日 21時) (レス) id: 85e7eab2a4 (このIDを非表示/違反報告)
- 今回の更新最高です!!!銀さんがかわいそうな気がするけどwwww (2021年2月19日 20時) (レス) id: bff55455ee (このIDを非表示/違反報告)
みけ(プロフ) - 笛さん» ありがとうございますっ!お待たせしております。ただいま予定が立て込んでますゆえ、もう少々お待ちください…! (2021年2月10日 18時) (レス) id: 44e1804c7a (このIDを非表示/違反報告)
- 毎日寝る前に更新チェックしてます!!!! (2021年2月10日 1時) (レス) id: bff55455ee (このIDを非表示/違反報告)
みけ(プロフ) - 笛さん» コメントありがとうございます!わたしの文章でそう感じていただけることが幸の極みでございます…!精進いたします! (2021年2月7日 20時) (レス) id: 44e1804c7a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:人魚ちゃん | 作成日時:2019年2月14日 4時

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