2・先生と私が結婚した理由 ページ3
Aside
あれは、高校2年の2月頃に事件が起きた……
-目黒家-
『えっ！北海道！？』
父「あぁ、急に転勤が決まって」
母「急に決まったのは仕方ないわよぉ(笑)」
蓮「あー……クラスの友達とお別れかぁー…」
『……………っ』
お父さんの転勤が決まった。
普通は家族全員お父さんについて行くのが当たり前だが
私はどうしても東京に残りたかった
『…ねぇお父さん！私だけ東京に残っちゃダメ？』
蓮「はぁ！？姉ちゃんも一緒に行くんだよ！」
父「いきなり何を言い出すんだA！
大学の受験は東京の方を受けてもいいが、お前はまだ高校生なんだ
……転校が嫌なのはわかるが、父さんに着いてきてくれないか？」
『……そう、だよね
やっぱりダメだよね…』
私が東京に残りたい理由
それは、阿部先生に会えなくなる事。
『……卒業したら告白しようと思ってたのになぁ』
まさかこんな形で先生とお別れする事になるなんて……
『……でもやっぱり離れたくないよ、先生っ』
私の想いとは裏腹に
時間はあっという間に過ぎていき
そして、出発前日の夕方……
-理科準備室-
ｶﾞﾗｯ(ドアを開ける音)
『失礼します…』
阿部「はーい、あれ？目黒……どうしたの？」
『あの………先生に、お別れの挨拶を』
阿部「……あ、そっか
明日北海道に行っちゃうんだよね」
『はい……』
阿部「寂しくなるけど……北海道へ行っても頑張ってね
先生、目黒の事応援してるから♪」
阿部先生はそう言うと
私の頭をポンポンと優しく撫でてきた
『…………っ』
阿部「……目黒？」
やめてよ、先生
最後の日なのに優しくされたら気持ちが抑えきれなくなるよっ……！
『うっ……ｽﾞｸﾞｯ』
阿部「え！どうしたの！？」
『先生っ………私、私っ！
………私、先生が好きですっ！！』
阿部「……………えっ？」
『本当は北海道に行きたくない！
先生のそばにいたいっ！！』
阿部「目黒……」
『うっ……ﾋｯｸ
……最後に、気持ちだけ伝えたくてっ
先生……今までありがとうっ……さよならっ！！』
阿部「ちょっ！！目黒っ！！」
私は無我夢中で走った。
…これでいいんだ
気持ちを伝えれただけで十分だ。
さようなら、阿部先生
さようなら、私の初恋ーーーー
_
3・先生と私が結婚した理由 2→←1・先生を起こすのは私の仕事です！
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Nishiki - ？さん» わざわざ言う必要は無いのでは？ (2021年3月21日 22時) (
レス) id: 43dc748b90 (このIDを非表示/違反報告)
nao(プロフ) - ？さん» そういうこと言うのやめた方がいいと思います。作者様に失礼です。私的にはとても面白い作品だったと思います。 (2021年3月7日 9時) (レス) id: 4ea5256c68 (このIDを非表示/違反報告)
宮舘ちかげ(プロフ) - ふさん» 頑張りまふ！！(笑) (2020年12月18日 18時) (レス) id: b883b89411 (このIDを非表示/違反報告)
ふ - 更新お待ちしておりまふ！！！ (2020年12月14日 21時) (レス) id: 3ae47a3069 (このIDを非表示/違反報告)
宮舘ちかげ(プロフ) - 流らさん» 筋トレすればプラマイゼロですね(笑) (2020年9月7日 17時) (レス) id: b883b89411 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：宮舘ちかげ
| 作成日時：2020年7月12日 3時
