俺 様 系 男 子 2【佐野玲於】

初 ページ13

・


ｶﾗﾝｺﾛﾝ


「いらっしゃいませ！」


玲於「どーも」


「なーんだ佐野くんか」


初めてのいらっしゃいませは他の人が良かったな〜なんてね


玲於「悪いかよ」


「別に〜」


玲於「エプロン似合ってんじゃん」


「え、ありがと」


佐野くんそんな事言うんだ


予想外の言葉にちょっとドキドキ


玲於「あ、気になってる人ってどの人？」


「今お冷持ってきてくれる人」


岩田「どうぞ」


玲於「あ、どうも」


岩田「Aちゃんのお友達？」


「そうです」


玲於「彼氏っす」


おい


岩田「Aちゃん彼氏いたんだね」


「……佐野くん、ご注文は決まりましたか」


玲於「ふっ笑いつもので」


常連かい。笑


「ブラック？」


玲於「おう」


「おじーちゃん、ブラック1つ〜」


『お、玲於くんか』


玲於「こんちは〜」


『ゆっくりしてってねぇ』


玲於「はーい」


岩田「青春だね〜」


「え？」


岩田「彼氏がバイトの所まで来てくれるって青春以外の何者でもないでしょ笑」


「まぁ…はい笑」


玲於「青春ねぇ笑」


岩田「そっちの方が彼女嬉しいでしょ？」


「…嬉しいですね笑」


嘘はつけないや笑


岩田「佐野くん、だっけ？いい彼氏じゃん」


玲於「あざっす」


岩田「俺も今度彼女のバイトのとこ行こっかな〜」


「彼女さんいるんですか？」


岩田「1つ年上のね 」


佐野くんが目を合わせてきた


…あ、そっか佐野くんの中では私の気になってる人は岩田さん。って事になってるのか


失恋しちゃった、みたいな


こんなイケメンなら彼女の一つや二つはいるよね(2人いたら問題)


『Aちゃん、玲於くんにブラック持っててあげて』


「あ、はい！」


「お待たせしました、ブラックです」


玲於「どーも笑」


「…なんで笑うの」


玲於「Aにぴったりな仕事だな〜って思って」


岩田「2人ともすっごいお似合いだね」


「そうですか？」


岩田「うん、めちゃくちゃ」


佐野くんがなんだか露骨に嬉しそう。笑

緩む→←バチバチ

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す