【鬼滅の刃】日溜まりは堕ちた【男主】 (ページ14)

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１４話ページ14

俺はあばら骨を折ったようで、今鱗滝さんにおぶられながら移動していた。

彼が炭治郎をぶったのは判断が遅かったかららしい…

なんで殴るんだと、俺が怒り始めると炭治郎に止められてその話をされた。

もしも禰豆子が人を喰ったら、まず彼女を殺し、そして炭治郎は腹を切って死ぬ。

鬼を連れて歩くということはそういう事だと言っていた。

もしも自分の家族が鬼になってしまって、人を喰らった時、もしも誰も見ていなかったとしても、ちゃんと家族を殺して自分の腹を切れるだろうか…。

そんなことを考えながら背に揺られていると、俺はそのまま眠りに落ちてしまい、次に目覚めた時は、見たことがない部屋で、禰豆子と一緒に眠っていた。

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俺が眠ってしまった日の夜から、炭治郎は鬼殺隊というのに入るために鱗滝さんにしごかれていた。

鬼殺隊は、政府に正式に認められていない組織で、昔からある存在らしい。

その人たちは今日も鬼を狩っているそうだ。

俺も炭治郎と一緒にそこに入りたいと、中々言いだせずにいた。

むしろ炭治郎に入隊しないでほしいと思うほどだった。

お堂で出会った鬼は、鱗滝さんに言わせてみれば雑魚。

鱗滝さんが何を思って言ったのかはわからないが、俺を怖気づかせるには十分すぎる言葉だった。

あんなのと戦っていたら命がいくらあっても足りない。

一週間ほど俺は療養で、家事などをしていたがそれを過ぎると、山腹を少し上がったところにある川に釣りに行った。

家を出る時、家に帰った時、炭治郎はいない。

俺が起きる前に家を出て、夕飯ができる頃に帰ってくる。そんな生活だった。

帰ってくるたびに生傷が絶えず、俺が風呂から上がると彼はすでに寝こけていて、鱗滝さんと一緒に治療をした。

止めなくていいんだろうかと何度も悩んだが、これほど懸命に打ち込んでいる彼にそんな事を言える立場なのかと、自問自答する日々が続いた。