白虎系少女のヒーロー論【僕のヒーローアカデミア】

九話「非日常は突然に」 ページ10

あの後あたしは、“いつも通り”いっちゃんと、まぁつまらない話をしながら帰った


そして、“いつも通り”途中の分かれ道でいっちゃんと別れた


そしてあたしは“いつも通り”商店街の大通りを通って家路につこうとしていた






そう・・・“そこまでは”いつも通りだったのだ・・・








今日に限って・・・何故か商店街は焦げ臭いにおいが漂っていた



貴「まさか・・・誰かこの辺で戦ってるとか・・・?」



焦げ臭いにおいが漂う方を見てみれば、多くの人が野次馬のように集まっていた

おそらく・・・ヴィランがあの先で暴れてるんだろな・・・


しかも・・・なんだあのヴィラン


えらく流動的だな・・・


「ヒーローなんで棒立ちなんだよ?」

「中学生が捕まってんでって」



あたしは感覚を研ぎ澄まして遠くの方から人々の会話を聞いた


あの水・・・・・というよりヘドロ?

あんなのに捕まってたんじゃ息だってままならないんじゃないのか?



・・・可哀そうに


でも・・・あたしが出たとこで解決なんてしないし・・・

状況からして、あいつを掴めるような有利な“個性”のヒーローが来るのを待つしかないよね・・・

それまで頑張れよ・・・名も知れぬ中学生・・・・さ・・・ん






貴「って・・・・・・待てよ・・・・この匂いは!」


そうだ・・・何してんだあたしは・・・

毎日毎日・・・いやっていうほどかがされてるこの匂いに気づけないなんて!


今あそこにいるのは・・・名も知れない中学生さんなんかじゃない!!





あそこで・・・ヴィランに捕まってるのは・・・








貴「まさか・・・・爆ちゃん!!?」(汗

十話「“個性”『白虎』」→←八話「何とかなるよ」

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す