私は知っている。 (ページ7)

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放課後木兎くんを見に部活を見に行った。

そこには楽しそうに話す向日葵ちゃん？と木兎くんの姿があった。

この2人は校内でも有名なカップルで木兎くんに恋愛感情を持っていなかった私は別になんも思わなかった。

マネージャーと選手の恋か…いいなぁとも思ってしまうくらいだった。

監督らしき人が集合をかけるとみんなが小走りで監督の元へ走る。

今日は試合形式の部活らしい。

試合を上から見るのは始めてだ。

体育で横から見た事はあるけど。

ピー

笛の音で試合は始まった。

バレーのルールは大体なら分かる。

体育のお陰だ、いつもは嫌いな体育も今だけは感謝できた。

力強いジャンプサーブから試合がスタートした。

それをリベロがレシーブする。

さすが全国常連高、上手い。

そしてセッターらしき人が正確にボールの落下地点に1歩目を出しトスをあげた。

その時木兎くんが飛んだ────

私じゃ届かない空中で戦う木兎くんが、

勝利へ貪欲な目を向ける木兎くんが、

すごくすごくカッコよくて

目が離せなかった。

────これが私が恋に落ちた日────