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昨日は結局校内を散策して終わった
特にこれといって人に会うこともなくつまらなかった
『ふぁ…………眠い……』
陽の光を避けながら登校する
これでも日中の活動時間は伸びた方だ
お兄ちゃんも色々やってくれたみたいで吸血衝動を抑える薬まである
血を吸いたくなったらこれを噛み砕け、と
まぁ、みんなアイドル目指してるわけだし噛み跡とかあったら問題だもんね
それに、血を吸ったらお兄ちゃんにめちゃくちゃ怒られる
嫌われるのだけは嫌だ
『うぅ……おはよ……』
陽の光にやられてふらふらになりながらも教室にはいる
「おはよー！ふらふらしてるけど大丈夫？」
『ひなた……限界……』
「ちょちょちょ！？あとちょっとだから頑張ってー！」
ひなたに引っ張られながら席に着く
「朝弱いんだね」
『おはよ、翠……朝じゃなくて日中ね……』
「朔間先輩も弱いけど朔間さんは結構酷いよね？」
『ん……そりゃぁ、私が一番吸血鬼に近いから……あと、苗字だとややこしいから名前で呼んで……？』
意識飛びそ
「ほんと！？じゃあこれからはAちゃんって呼ぶー！」
『いいよぉ♪』
「やったー！」
「おはようございます♪」
「おはようッス！」
『おはよー……創、鉄虎』
「あの！朔間さん！」
『んー？Aでいいよ……』
「Aちゃん！」
『どしたの創……改まって……』
あの、だいぶ意識が……
「実は今日の放課後講堂でS2があるんです！」
『うん』
「それに僕が所属してるユニットが出るんですけどよかったら見に来てくれませんか？」
S2……ドリフェスの
『いいよ〜、放課後なら元気だし……じゃ、おやすみ』
「寝るの早いッス！？」
『ん〜〜、放課後だぁ♪』
「わ！？」
『おはよ、友也♪』
「お、おはよう……？」
『友也なんでここにいるの？』
「え？」
『今日S2なんでしょ？行かなくていいの？』
「緊張……して」
『へぇ……♪』
俯く友也に近付く
『緊張……解してあげよっか？』
「っ！？」
『あはっ、かわい〜……顔真っ赤』
「だ、だっていきなり……！！」
『そーそー、その調子』
「え？」
『友也はそのぐらいが丁度いいよ？私応援に行くんだから頑張ってよね？』
「……ありがと、行ってくる」
『行ってらっしゃい♪』
ほんとは血貰いたかったけど我慢我慢
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作者名：ポン酢 | 作成日時：2021年2月17日 22時
