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「ふぅん。あの怖い鬼龍先輩や大神くんとも、わりとふつうに喋ってたしね。すごいなぁ、転校生ちゃんは。誰とでも仲良くなれちゃうんだね〜？」
「うむ、希有な資質だ。プロデューサーとして、必要な技能でもあるだろう。将来有望だな、転校生は」
『あんず先輩凄い！』
「いろいろ調べて、がんばって差し入れをつくってくれて嬉しい。ありがとう、転校生。おまえの存在が、俺たちの支えになっている」
「そんなことないよ」
「ん？それは何だ、クーラーボックスか？」
『金平糖のシュークリームですよ！』
「何だそれは、興味深い！」
「氷鷹くんの為に作ったんだ」
「俺のために、つくったと？俺が金平糖好きだと、なぜ知っている？」
「ふっふっふ。転校生がみんなのことを知りたいっていうからさ、この一週間で俺がいろいろ教えたんだよ〜？俺たちの好みとかぜんぶ、知ってもらったほうがいいもんねっ☆」
「そうか。俺たちのことを知りたいと思ってくれたのは、嬉しいな」
あんず先輩凄い……これ将来敏腕プロデューサーになるんじゃ……
「むぐむぐ。邪道だかなかなかいける、『金平糖シュークリーム』。だがレッスン前に食すには、やや糖分が高すぎるように思える。よって、この『金平糖シュークリーム』は俺が自宅に持ち帰って……。ちょっとずつ、大切に食べることにする」
「あぁっ、また独り占めかホッケ〜！俺も食べたい！ずるいぞっ、俺さっきから兵糧丸しか食べてないんだけど！」
「喧嘩するな、おまえら。仲良くしろよ〜？」
「うむ。転校生とAのおかげで、だいぶ疲労感がほぐれた。だが休んでばかりもいられん、特訓を再開しよう」
ちなみに、Trickstarとあんず先輩には名前で呼んでもらうように頼んでる
兄が2人もいればややこしいしね
「まずは曲目を固めて、重点的に練習したい。『S1』までは猶予もない、のんびりしてもいられない。そうだな……。ひととおり、軽音部が提供してくれた新譜にあわせてダンスなどのパフォーマンスをしてみよう。それを2人に見てもらい、意見を述べてもらう」
『はーい！』
「その意見を参考にして、俺たち『Trickstar』の『S1』における演目を決定したい」
「あぁ、朔間先輩が言ってたやつだね。素人どうぜんの転校生ちゃんから、『生の意見』をもらおう〜って感じ？」
「そうだ。俺たちパフォーマーだけで考えると、自家中毒を起こしかねん」
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作者名：ポン酢 | 作成日時：2021年2月17日 22時
