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「我輩の放任主義がいかんのかのう、どうも『UNDEAD』はまとまりがなくてのう〜？まぁよい。我輩たち『UNDEAD』も、来週の『S1』ではおぬしらに協調して動く予定じゃからの。後ほど、作戦会議でもしよう。もともとが無理筋な勝負じゃ、打つ手はすべて打っておかんとのう？我輩も、痩せても枯れても『三奇人』の一角。生徒会の『紅月』とも、互角に戦えるじゃろうがのう。互角ではいかんのじゃ、勝利を掴まねばな。対等の勝負はさせてやる。そこから先は……勝てるか否か、おぬしら次第じゃ。この我輩が重い腰をあげたのじゃからのう、『がんばったけど負けました』では済まさぬからのう？期待しておるよ。我輩を落胆させんでくれよ、『Trickstar』？……あぁ、言い忘れておった。転校生の嬢ちゃんは、その戸棚のなかにおるっぽいからのう？」
戸棚……？
「もう安心じゃ、と伝えておくれ。薫くんにも、あまり『ちょっかい』ださんよう言っておくからのう？Aにも」
『私？』
「それじゃあ、の。ふぁあふ、やっぱり寝起きは身体が重たいのう〜♪」
『お兄ちゃんまたね！』
「あっ、どうも。お疲れさんでした。……う〜ん、戸棚？ここか？転校生、いるのか？俺だ、衣更だ！」
真緒君かっこよくなったなぁ……そりゃもう高校生だから当然か
最後に会ったのはいつだったかな？
「うわっ、ほんとにいるし。おまえ、何でこんなとこに隠れてんの……？」
「あはは、羽風先輩の言動に身の危険を覚えて……いきなり飛びこんできて口説いてきて無理やりどっかに連れて行かれそうになって」
あんず先輩の声！可愛い……！！
「危ないなぁ、まったく。あんまり、ひとりで行動すんなよ。若い男だらけの空間に、女の子がひとりだけなんだ。ライオンの群れにウサギを放りこんだようなもん、なんだからな？」
あれ？ちょっと……？？
「まぁ、何事もなかったみたいでよかったけど。ほんと、気をつけろよ〜？ただでさえ目立つんだからさ、おまえは。自衛できるんならいいけど、男が本気で迫ってきたら抵抗できないだろ〜？腕力がちがうんだし、押し倒されないように気をつけろよ？ほら、出てこい。手ぇ貸してやる、よっこいしょ♪」
真緒君があんず先輩を引っ張って戸棚からあんず先輩が出てきた
「さっさと練習室に戻ろうぜ、みんな寂しがってるぞ？わっ、ちょっ！？いって……！急になんだよA！」
『私も女の子なんだけど？』
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作者名：ポン酢 | 作成日時：2021年2月17日 22時
