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北人『いつきー。あがったよー…』
樹『あ、北人さ………っ!』
北人『?樹?』
樹が驚いた顔で見てくる。
心做しか少し顔が赤い気もするが、気のせいだろう。
…もしかして、服の着方間違ってたとか?
これ思った以上にブカブカだったし、有り得るかも。
北人『もしかして、服の着方間違ってた?
え、ごめんそれなら着直して……』
振り返って脱衣所に戻ろうとすると、
樹に手を掴まれた。
北人『っ?!//』
樹『い、や間違ってないです…。
けど、あの……
その服、ちょっと大きかったですか?
小さめの選んだんですけど…他に小さいの持ってきますね。』
北人『?や、大丈夫だよ…!これで…!
確かにちょっと大きいけど、気にしてないし…』
樹『…少しは気にしてください…ボソッ』
北人『え?』
樹『なんでもないです。俺も風呂入ってきます。』
樹は俯きながら、服とタオルを持って行ってしまった。
北人『う、うん?』
.
樹がお風呂に行って数分後。
樹の家だから下手に動き回るのもいけないと思い、
ソファーに座ってテレビを見ていた。
…そういえばズボンの裾、長くて踏んじゃいそうだな。
ズボンの裾を持って、落ちてこないように折り曲げる。
北人『……くしゅんっ』
少し冷えてしまったのかもしれない。
机の上にあったティッシュを手に取り、鼻をかむ。
その時に服の匂いが鼻をかすめ、ふわっと樹の匂いがした。
…そういえば、今好きな人の服、着てるんだっけ…
自分からどこもかしこも樹の匂いがするようで、急に暑くなってくる。
北人『好きな匂い…』
…ずっと着ていたい。
なんなら樹と一緒に住めたら__
なんて、妄想してしまって。
気づいたら10分くらい経っていた。
樹『…さん。北人さん。』
北人『…ん?
うわっ!!樹!』
樹『ボーッとしてましたけど…どうかしましたか?』
北人『あ、いやっ…なんでも…』
ていうか顔ちかっ…
絶対今顔赤いじゃん、どうしよ。
樹『…?北人さん、顔赤くないですか?』
北人『きっ、気のせいじゃない?』
樹『そうですか…』
樹に顔を見られたくなくて、ぱっと俯く。
樹『明日午前中はレッスンですよね?
もう寝ます?』
北人『え、あ…樹は?』
樹『俺は…まだ起きてようかなって。』
北人『そっか。じゃあ俺も起きてる。』
樹『眠いなら先に寝てもいいんですよ?』
北人『んーん!大丈夫。』
樹『わかりました。』
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いちごあめ.(プロフ) - すずまるさん» 嬉しいです泣! (2020年11月12日 7時) (レス) id: f93e8e8aba (このIDを非表示/違反報告)
すずまる(プロフ) - ゆせそた最高でした!! (2020年11月12日 1時) (レス) id: 32ac69c80c (このIDを非表示/違反報告)
いちごあめ.(プロフ) - すずまるさん» リクエストありがとうございます!頑張ります! (2020年11月11日 16時) (レス) id: f93e8e8aba (このIDを非表示/違反報告)
いちごあめ.(プロフ) - ゆせそた!!私も大好きなので頑張ります!ありがとうございます!! (2020年11月11日 16時) (レス) id: f93e8e8aba (このIDを非表示/違反報告)
いちごあめ.(プロフ) - れなさん» 了解です! (2020年11月11日 16時) (レス) id: f93e8e8aba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:いちごあめ. | 作成日時:2020年7月14日 19時