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” バンッ ”
壱馬は涙を拭いながら楽屋を飛び出した。
扉の近くにいたまこっちゃんは驚いて壱馬を目で追っていた。
周りにいたメンバーも驚いた顔をして、
何が起こったのか分からないようだった。
北人『あ……ちょっと行ってきます。』
陣『お…おぉ。気ぃつけてな…。』
俺も壱馬の後を追って走る。
出ていったあとに楽屋が騒めくのがわかった。
なんとなく行き先に心当たりがあり、その場所に向かう。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
楽屋から1番近いところにあった男子トイレに入る。
1つの個室だけ扉が閉まっており、
そこから小さく泣き声が聞こえる。
壱馬は、普段人に泣いてる所を見せないから、1人で居られるトイレを選ぶだろうとなんとなく思った。
北人『壱馬』
壱馬『っ!…ほ、く…?』
北人『うん。大丈夫?』
壱馬『落ちついたん…やけど、…目腫れとるしまこと、おるから…今は楽屋戻りたないなぁ…っ』
北人『そっか…俺以外誰もいないから、出てこれる?』
壱馬『………』
” ガチャッ”
中から泣きはらした壱馬が出てくる。
鼻をすすりながら、目を袖で擦っている。
北人『ほら、余計目腫れるよ。』
目に触れていた手を取ると、壱馬がまた泣きそうな顔で笑った。
壱馬『っ……北人が、俺の好きな人やったらよかったんやけどなぁ…っ』
こんなに弱っている壱馬を見るのは久々だった。
いつもはどんなに辛そうな顔をしても、泣いたりはしないから、我慢してたのかな。
北人『……壱馬、違うとこ行こ?
ここだと誰が来るかわかんないし…』
壱馬『……う…っん、』
みんなで合わせて練習するまで、まだ時間はあるため
トイレから出て、誰もいない部屋に向かった。
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いちごあめ.(プロフ) - すずまるさん» 嬉しいです泣! (2020年11月12日 7時) (レス) id: f93e8e8aba (このIDを非表示/違反報告)
すずまる(プロフ) - ゆせそた最高でした!! (2020年11月12日 1時) (レス) id: 32ac69c80c (このIDを非表示/違反報告)
いちごあめ.(プロフ) - すずまるさん» リクエストありがとうございます!頑張ります! (2020年11月11日 16時) (レス) id: f93e8e8aba (このIDを非表示/違反報告)
いちごあめ.(プロフ) - ゆせそた!!私も大好きなので頑張ります!ありがとうございます!! (2020年11月11日 16時) (レス) id: f93e8e8aba (このIDを非表示/違反報告)
いちごあめ.(プロフ) - れなさん» 了解です! (2020年11月11日 16時) (レス) id: f93e8e8aba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:いちごあめ. | 作成日時:2020年7月14日 19時