Look at only me ＿

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その好きな人と一緒にいる樹と、これからも普通に接していける自信ないし。


北人『うぁっ……だって、


樹がっ……樹に想われてる人が…っ

羨ましくて…っぐす…


俺だって、樹のこと好きなのに…！


なんで、なんで俺じゃないの……っ！



俺だったら、樹の事幸せにするのにっ…………………………っ！』


嫌われた。そう思っていたのに。



今こうして抱きしめられているのは何故だろう。


北人『っ…う、なんで、っ……



なんで…っ、抱きしめるの…』


樹『…なんでばっかですね。



俺の好きな人は、北人さんです。


だから泣かないでください。』



北人『……え、？』



樹が…？？俺の事を好き…？


北人『…っでも俺、


綺麗でもないし…可愛くもないよ？』


樹『自覚ないだけですよね、それ。



歌っている姿が美しくて、



控えめに踊っている姿が綺麗で



そして……ふざけたり、わざと鼻にクリーム付けたり……



こうして俺のために泣いてるところが、可愛いんです。』


北人『……っ！』



今度は嬉し涙が止まらなくなって、樹の服を握りしめる。


同じ匂い。すき。



樹『北人さん、上向いて。』



北人『え？………んっ、』



え




今、樹と……？




重なった唇がゆっくりと離れていく。



ﾄﾞｷﾄﾞｷしすぎて心臓が破裂しそう。


その衝撃でいつの間にか涙は止まっていて。



北人『……えっ、え…えっ？』


樹『ふは、動揺しすぎですよ。

でも、泣き止んでくれてよかったです。』


樹の指が俺の涙を拭う。



樹がいつもマースにだけ見せる優しい笑顔。


それが自分に向けてだと思うと、途端に嬉しくなった。




北人『これからよろしくね、樹。』


樹『はい、こちらこそ。』


.

ずっと書き溜めてた作品の1つ。

ランペが片想いしてたらこんなだったら、凄く切ないけど幸せそうでいいなって思って書きました。

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