甘いバニラが溶ける前に second【平野紫耀】

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はーい と誰もいない部屋に返事をして

一応インターフォンを確認して

下のエントランスのドアを開けると


直ぐにきょーちゃんがやって来た。



ガチャっと2つの鍵を開け、招き入れると

慣れたように靴を脱いで入りソファにどんと座る。



この人もう、成人だよ？



礼儀というもんを知らんのか。




響矢「やっぱりAの家落ち着くわ〜」


『そう？なら、良かった、笑』


響矢「うん、笑」



いつもはもっと話しかけてくれるきょーちゃんが

話しかけてきてくれないので不思議に思い

ソファに触ったきょーちゃんを見てみると


そこには可愛い寝顔のきょーちゃんがいた。



やっぱり仕事で忙しいなか呼び出すの可哀相だったかな、



今更後悔し始める。



とりあえず私はもう出れるけど

もう少し寝させてあげたかったから

つけておいた帰ってきてかは片付けるはずだった

お皿を洗ったり、他に暇つぶしをしたりしていると


「え！？！今何時！？」

と慌てて起きてきたきょーちゃん。




『大丈夫だよ。まだ、30分くらいしか経ってないし
なんならもう少し寝てても大丈夫だよ？』


響矢「いやいや！！今日平野さんと会うんだろ？そんな
大事なことなのに俺のちょっとの眠さで準備を
無駄にしたりしない。」


『... ありがとう、』




こんなに大事に思ってくれる人がいて

なんだか凄い安心したし、ちょっと照れながらも

素直にありがとうと言うと


きょーちゃんは顔を真っ赤にして

「早く！！行くよ！！」

と、先に家を飛び出ていってしまった。




『ふふ、かわいい。』


私もその姿を追いかけるように

鍵を閉めて部屋を出た。

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