甘いバニラが溶ける前に second【平野紫耀】

▽帰宅。 ページ37

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長かったようで短かった旅行ももうすぐ終わり


今は痛む腰を庇いながらもパッキング中です



「ごめん、もうちょっと優しくすればよかった」


『思い出しそうだから言わないでください』



あはは と顔をクシャッとさせて笑う顔はとても可愛い


笑い方何となく廉くんと似てる気がするんだよな〜



そうして順調に進んで行き気づけばもう飛行機の中にいた



『わぁ...進みすぎてて実感がわかない...』


「ふふ、俺Aと一緒に来れて本当に良かった結構仕事で疲れてたしありがとうね」


『うん...これかもずっとよろしくね？』


「俺こそよろしく！」




そう言って私たちは手を繋いで夢の中に



起きた時には夢は覚えてなかったけどなんだか温かい夢を見た気がする




『紫耀くん もうそろそろ着くよ〜』



なんだか飛行機に乗ると毎回こうなるんじゃないかと思う


でも紫耀くんの寝顔すっごい可愛いからいいんだけどね



「...ふぁ...おはよぉ」


『おはよう もう旅行終わりだよ』



なんか悲しいなって...その言葉を続けたいけど

優しい彼は自分が休み取れないからだと気をとめてしまう


だから絶対にそういうことは言わない



でも 会いたい っていう気持ちが押さえられなくて

夜に急に電話しちゃったりしても出てくれる紫耀くん



自慢の彼氏だ〜！



「そうやね、俺が今度はお返しになにかするから任せてね」


『ほんとにー？楽しみにしてるね』




こうして4日の紫耀くんの休みは終わった

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