甘いバニラが溶ける前に second【平野紫耀】

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どのくらいの時間が経っただろうか。



甘くて優しい時間は、現実世界では数秒の出来事かも

しれないけれど、俺からしたら

長くて一瞬一瞬全てを感じたいほど幸せだった。



それはきっと彼女も一緒なんだろうなぁ。



そう思うとまたも幸せで心が暖かくなる。



「ふふ」


『え。笑 なに、どうしたの？笑』


「ううん、幸せやんなぁ思って」


『そうだね、笑 私も幸せだなぁ。』



お互いまた顔を見合わせて笑う。



そんな時タイミングを計ったように

マスターが出てきて「店の奢りでございます」

といってお酒を出してくれる。



『え！ありがとうございます！』


「ありがとうございます。」


マスター「いえ、上手くいったようで良かったです。またこのお店で待っていますね」



そう言って大人の余裕の笑みを見せたマスターは

また奥へと引き上げていってしまった。



やっぱり貫禄というか...

なんか、凄い。



『わぁ、飲みやすい甘さ！！』


「ほんとだぁ。なんかバニラっぽい感じもするね」



マスターのまさかの計らいか！？

なんて思ってしまう。笑



相変わらず美味しそうに呑むAちゃんを見て

やっぱり愛おしさを感じる。



ずーっとこの幸せな日々が続くといいな。






『紫耀くん』


「ん？」


『大好き』


「ふふ、俺も愛してる」


『えへへ、何があっても2人で乗り越えようね』


「だね！」






◎まだまだお話かきます...*

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