小悪魔☆ハニーvol.23《T.MASUDA》

story1063＊KEIICHIRO.K ページ6

小山side…









小山「お風呂…入ったら？」

A「…でも、もうﾀｵﾙでも拭いたから平気」









．








小山「そういうことじゃないでしょ。
温まってこなくちゃ…」









少し近づくだけで、Aちゃんは警戒して
ｼﾞﾘｼﾞﾘと後ずさり。
そんなに怯えなくてもいいのに…。



ホント、猫みたいw









．








小山「ｵﾚのｽｳｪｯﾄがあったでしょ…。
それを着ればいいよ」

A「…いらない。」









…。









いつになく反抗的。
睨むような目をしてｵﾚを見上げてる。









よく見ればTｼｬﾂが体にくっついてて…
髪だってまだ少し濡れていた。


頬を触ると冷たくて「ほら、冷えてる」っていうと
「大丈夫‼」って怒る。





.








…ｲﾗｲﾗ。









…あれ？









AちゃんのﾛﾝT…
大きめで増田のものなのか首元が緩い。

ずり落ちそうなﾛﾝTの中にｷｬﾐｿ-ﾙ着てるっぽくて
その白い肩に…赤い跡。









昨日は月明かりでｱｻﾞかなとおもったけれど。
…これは違う。









…ｷｽﾏ-ｸ。









．









小山「…Tｼｬﾂ脱いで」

A「やだ。」









.






小山「…いいから脱げって」

A「やだ‼」









．








小山「…あれ。ｵﾚがAちゃんに
誘惑されるとでも思ってる？
…やめてよ、色気もないのにw」

A「…‼」









.








小山「勘違いしないで。
ﾛﾝTから雫が落ちるの。…部屋が汚れるから
脱いでよ。頼むw」


A「…なら向こう向いてて…」









…ﾏｼﾞ。

ｲﾗっとするよ。









Aちゃんにｽｳｪｯﾄを手渡すと、ｿﾌｧの上に置いた。









ｵﾚはAちゃんに背を向け…
背中越しにｺﾞｿｺﾞｿと音がする。









…別にｵﾚは君に欲 情なんかしない。

ｵﾚはきっと君を抱けない。







女…じゃなくて。女の子…だから。









…ちょうどその時。
ｵﾚのｹ-ﾀｲが鳴って…

ﾎﾟｹｯﾄからｹ-ﾀｲを取り出した。









表示されてるのは
「大原 希」。









…。









…どーしようかな。









ここまでのこと。
正直に話しておこう…

あとで色々とﾊﾞﾚて大揉めになるの嫌だし…。





どうせﾊﾞﾚるんだし。







.





そう思って。









話かけようと思わず振りむいた。

story1064＊KEIICHIRO.K→←story1062

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す