小悪魔☆ハニーvol.23《T.MASUDA》

story1081＊SHIGEAKI.K ページ24

ｼｹﾞｱｷside…







ｼｹﾞ「お先ー……って、小山⁇」









あれ…


…机に伏せて。
小山が動かない。




．








なに？
どした⁈









.




右手には青い江戸切子を持って…
机に突っ伏したまま。


一瞬…机の上に薬とかあるんじゃねーかって
不安になって…








.



慌てて駆け寄って小山を揺り動かした。






．









ｼｹﾞ「小山っ‼小山‼」




小山「ぅ……ぅぅ……」









.







ｼｹﾞ「小山…大丈夫か⁇」


小山「…好きだったんだ……」









.









ｼｹﾞ「…。」

小山「わかってた…。無理なことくらい…。

…でも。

…でもさ…」









.






ｼｹﾞ「…本気だったのか」




小山「わかんねー…けど…。

いつも居てくれて…。

たまに笑いあったりして…。

…すげー…楽しかったんだよ…」




.









…小山は小山なりに我慢してたのか。

だからあんな風にまっすーを挑発するようなこと言って…。









.





ｵﾚたちは付き合いが長いわけじゃない。
でも小山とは色んなことでよく飲みに行った。









．








小山は周りに流されやすい。
「好きなんじゃねーの⁇」なんて煽られれば
「そーなのかなー…w」って錯覚しちゃうﾀｲﾌﾟ









.






小山「もうさ…。他の女…見ても

なんとも思わなく…なってさ…。

やべーな…って…思ってた…」









別に小山は薬とか飲んでるわけじゃなくて…
日本酒を飲みながら自分の気持ちを吐き出した。









小山「ｵﾚ....見ちゃったから…」

ｼｹﾞ「なにを？」









.





小山「…言わない//」

ｼｹﾞ「なんだよ、言えやw」









．




小山「…言ったらｼｹﾞも見たくなるから言わない…///」

ｼｹﾞ「お…おい、小山。風呂…風呂行けっ」









．




小山「ｼｹﾞるんー…一緒にはいろー…」

ｼｹﾞ「あ…ｷﾓいわw早く行け…ほらw」









ｸﾞﾌﾌ...って笑いながら小山はﾌﾗﾌﾗとお風呂に向かって歩き出す。









小山「…僕はね…。一生片思い…しますよw」

ｼｹﾞ「は？」

小山「ｼｹﾞも分かるよ。あの子の瞳…みたら。
ｼｹﾞも魔法にかかるよ…w」









小山って、そんなﾒﾙﾍﾝﾔﾛ-だっけ？









不思議に思いつつ…
近々。

まっすーとちゃんと
話をしないとなー…なんて。

漠然と考えていた。

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