ひと夏の恋〜my girl〜LAST LOVE vol.2【前編】《Kei.Ｉ》

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慧「オレ…？」





手越「ちょうどその頃…増田の転勤も
決まって……。


自分のいない間くらい…
好きに恋愛させた方がいいんじゃないかって



オレのとこに相談に来たんだ」








加藤「普通なら…


自分の単身赴任中に浮気なんて
許せないだろう？





けど…あいつは。



ずっとそばにいたからAは
オレ以外を知らないんだって言って…




オレにもしものことがあったら
あいつは生きていけないからって…






本気で悩んでんの」









手越「たぶん…



増田は自分以外にAちゃんが
好きになる人なんかいないって



そう思ってたところもあると思うんだ。





でもね。

そこに現れたのが
キミなんですよw」







加藤「誤算だったと思うよー。

実際…今までは増田ばっかりだったのに。




突然自分よりも10も年下の男の子に
彼女が惹かれていくんだもん…



複雑だったと思う」







慧「でも…でもまっすーは
ドイツでお姉さんと一度
本当に別れてるし…


それはお姉さんが夢を叶えないからって
そう言って……」








手越「増田は…伊野尾くんと

Aちゃんの写真見て。

ピンときたみたいだよ。




Aは伊野尾くんのことが好きなんだって。


………だから。




このまま自分はいない方が
Aの幸せのためになるんじゃないかって」








加藤「でも…


これはオレの推測だけど。





正直……ホッとしたんじゃない？」









慧「ホッと…？」






加藤「だって……



Aちゃんが他の人のことを
好きになるってことは…






増田はもう用はないってことでしょ？







別に今から新しい恋愛を
したっていいわけじゃないw」









手越「今までずーっとAちゃんの
ためだけに生きてきたんだから…


今からは自分のために
生きていけるって思ったと思う」








加藤「まぁ……


本心はどう思ってるのか…

言わないからわからないけど…



ドイツに行くのを望んだのは…

あいつのほうからだったし…。







本当は……


…一度…離れたかったのかもしれない」






手越「だからこそこの記事は…


ちょっとオレも許せないんだよね。



Aちゃんはやりすぎだと思う。




増田もこればっかりは
怒ってもいいと思うんだけど……



怒んないんだよなw」









そういうと手越さんも加藤さんも。





記事に目を落とした。

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