sweet time -Yuta.K- (ページ19)

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『Aちゃん！』

一加と食堂でプリンを食べていると後ろから声が聞こえた。

声がする方へと振り返ると

｢岸先輩？！｣

そこには岸先輩と隣には黒髪で目がクリクリの男の人。

あれ？どっかで見たような気が、、

『久しぶり！あ、こいつは俺の親友の佐藤勝利！

同じバスケ部で副キャプテン！！』

岸先輩がその人の肩をガシッと掴んで自己紹介してくれた。

するとペコっと頭をさげる勝利先輩。

あ！自販機の時にいた人だ！私も自己紹介しなきゃ。

｢は、はじめまして！私は柊Aです！
そしてこちらが私の中学の時からの親友の一加です！｣

『はじめまして』

そう一加が挨拶する。

あれ？なんかなんとなくだけど勝利先輩と一加って雰囲気似てる気がする…。

そんなことを考えていると勝利先輩が岸先輩のお腹を肘でつついたかと思えば

『…っ！あのさっ！俺たちいつも体育館で練習して
んだけど良かったら見に来ない？！』

岸先輩が少し大きな声でそう告げる。

｢え？いいんですか？！｣

気づけば私はそんなことを口走っていた。

食い気味な自分を反省していると

『もちろん！！じゃあ放課後待ってるね！』

いつものｸｼｬっとした笑顔で岸先輩がそんなことを言

うので単純な私は心が舞踊ってしまうのだった。