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お店に向かう途中、道端に男の子がしゃがみこんで泣いるのを見つける
そこを通る人は誰一人としてその子に構おうとしない
小さく肩を震わす姿が一人ぼっちだった時の自分と重なる
銀時「あ、オイ!A!」
銀ちゃんのそんな声も聞かずに
思わず駆け出していた
貴方「どうしたの??大丈夫?」
私もその場にしゃがみこんで聞いてみると
その子はゆっくりと顔を上げる
男の子「うぅっ…ヒック…母ちゃんがいなくっちゃった…ヒック」
銀時「おいおい、迷子かァ?
A、まさかお前世話焼くとか言い出すんじゃねーだろーな、
お前は今から俺とパフェデートだぞ」
貴方「お母さんとはぐれちゃったんだね
大丈夫!お姉ちゃんとお兄ちゃんが一緒に探してあげるよ!」
銀時「Aサン!?!?聞いてた!?!」
パフェパフェうるさい銀ちゃんに、
貴方「こんな小さい子を1人でほっとくの…??」
どうだっっ必殺上目遣い攻撃!
銀時「っ、、わっーたよ!見つけりゃいんだろ見つけりゃ!
おい、坊主ビービー泣いてねェでとっと母ちゃん見つけに行くぞ」
貴方「ふふっ、ありがとう
さすが万事屋さん」
__________
貴方「うーん、なかなか見つからないねぇ」
男の子の名前はコウくん
今は私と手を繋いで俯きながら歩いている
お母さんと買い物に来ていて、その最中に見失ってしまったらしい
はじめはブツブツ文句を言ってた銀ちゃんだけど
なんだかんだ優しいのだ
銀時「いーかげんメソメソすんな、男だろ?
ちゃんと前見て母ちゃん探せ
ほら、こい」
そう言ってコウくんを肩車する銀ちゃん
コウ「わぁー!高い!」
笑顔になるコウくん
それを見て私も笑がこぼれる
銀ちゃんいいお父さんになりそうだなぁ
2人の姿を見て心が暖かくなった
貴方「3時になるしちょっと休憩してパフェでもたべよっか」
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作者名:桜羽 | 作成日時:2018年11月24日 0時