初恋 (ページ38)

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いやぁ暑っつい！

暑すぎ！まだ5月でしょう？暑い！笑

天気予報、全然当たってない。

「今日は全国的に曇り、涼しさが戻りそうです。」

って違うし！戻ってこいよー

友達の仲のいいお母さんと落ち合って、二人で観戦。

妹はあとで来るらしい。

生徒席と観覧席はサッカーゴールで仕切られていた。

次は3年生によるクラス対抗リレーらしい。

その前に、わたしを見つけた友達が

たくさん来てくれた。嬉しい。まあ、女子だけだけど笑

男子も通りかかっては、あれ？みたいに見てくる。

まあ年頃だしね、声はかけないよね。

ゴールの網の向こうに、見覚えのある立ち姿。

風が吹き上げた砂でよく見えないけど、

あれは確かに臨だった。

変わってないなぁ。

バスケ部って聞いてて、

背伸びたのかなって思ってたけど、

意外とそうでもなさそう。

私もほとんど伸びてない。まだ160ないもん。

ぼーっと見つめていると、臨が気がついたらしい。

気がついたというよりは、

嘘でしょ？みたいな？笑

そりゃそうだよね、突然きて何だよって思うよね。

こっちに来ようとして、リレーがスタート。

選手入場の合図で、遠のいてしまった。

もういいよ、会わなくて。

想い出でいいから、夢でいいから。

口の中の砂が不味い。

相変わらず、貴方は脚が早い。

絵はまだ背景から描くのかな？笑

全てが愛おしいけど、これでいい。

もう、終わろう。

リレーが終わると、妹が来るのも待たず、学校を出た。