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「えーついに、卒業ですね…」
ブレザーを身にまとい、緊張もさておき眠るコイツ。
先生の話そっちのけで寝てるけど、
結構聞いてるんだよなぁ。
頭の中覗いてみたいよ。
……私立行くんだろ。
悪い予感は当たってた。
もう会えなくなるような、嫌な予感。
このまま終わっていいのか？
ここはひとつ、告白してるのもいい。
とは思ったけど、
妹たちにもそう言われたけど――――――
「なあ」
「どしたのー」
「………いや、そのさ…」
「お兄ちゃんどしたのー？」
「なんかね、恋の悩みらしいよ！」
「えー！」
「おい！ひかり変なこと言うな！」
「だって顔に書いてあるー」
「えっ」
「あはは！お母さんに言っちゃおう」
「みゆきー」
「で、何の話？」
「いやぁえっと……」
「恋の悩み？」
「う、、うん…」
「「やっぱり〜」」
「Aお姉ちゃん？」
「だーれ？」
「お兄ちゃんのお友達！かわいいの」
「へぇー」
「いや、合ってはいるんだけど……」
「ちゃんと、伝えた方が、いいかな？」
「うん、言った方がいいと思う」
「だよなー」
ちゃんと言えるのかな？
言える気がしない……
ていうか、届けられない気がする。
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作者名：明音 | 作成日時：2016年12月26日 17時
