うっかり忘れた。【黒尾鉄郎】 (ページ4)

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後日談ページ4

やっぱりあまりにも短すぎると思ったので後日談。
研磨が元マネを見て驚いたその後です。

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「・・・っな、何でAもいるの？」

おっ、俺がいない間に名前で呼べるようになってたんだな。よかったよかった

『何でって俺が誘ったから』

余計なことするなという顔をしているのは無視だ。

「ごめんね。急にお邪魔しちゃって、黒尾先輩が研磨君の家に行くって言うから私がどうしても行きたいって言ったんだ」

俺の後ろから元マネが出てきて、申し訳なさそうに眉を下げながらそう言う。

「いや、来てくれて嬉しい」

元マネから顔を背けながら照れくさそうにそう言うと

「なら、良かった」

と笑顔を浮かべている元マネ。研磨の方を見ると案の定顏が真っ赤になっている。

『お～い、お二人さん俺もいるの忘れないでね』

もう、二人だけの空間になっている所に俺がそう声を掛ける。

「クロ、もう帰っていいよ」

おい、研磨。ソレはないだろ俺が連れてきてやったんだぞ。

「ちょ、研磨君ソレはないんじゃないかな」

元マネ～(泣)やっぱり君は天使だ！！

「それに、私黒尾先輩がいないと無事に家に帰れる気がしないんだよね・・・」

あっ、元マネ。俺を守ってくれてたんじゃなかったのネ、あくまで自分のためだったのね。

「それなら、俺が送っていくから大丈夫」

「本当！？ありがとう研磨君！」

うん、これもう俺いらないじゃん。てか二人もう付き合えるくらいに距離縮まってるじゃん。

『じゃあ、俺帰るわ』

と言い後ろを向き、玄関の方向へ歩き出そうとすると・・・

「黒尾先輩！今日はありがとうございました！」

後ろから、そう元マネが言う。

そして研磨も

「クロ、ありがとう・・・」

声は小さいが俺にお礼をいった。

『おう』

俺はそう一言言って歩き出した。

靴を履き、研磨の家から出ると俺は上を向いた。

そして、一言こう言った。

『後押しして良かった～！！』

あの二人は、まだまだくっつくまで時間がかかるだろう。

だが、俺は二人がくっつくまで‟応援”してやるか。