эпизод side A─1 ページ1
*
ある日の朝。私はポストに謎の手紙が投函されていることに気がついた。
宛名を見てみたのだが、よく分からない言葉で書かれていて分からなかった。
『太宰さんちょっとこれ読めます?ポストに入ってたんですけど……』
「へ〜ぇこれ?」
国木田さんに怒られるより楽しそうなことと認識したのか、太宰さんは私が差し出した手紙を食い入るように眺めていた。段々、太宰さんの顔が暗くなっていき不穏な空気が流れる。
らしくもなく、太宰さんの舌打ちが探偵社のオフィスに響く。
えっ怖っ。
『だっだだだだだだ太宰さん……?』
社員全員が太宰さんの方を見る。
ピリピリと手紙を開く太宰さんを、皆が固唾を飲んで見守る。
ねぇ嫌なんだけど!初っ端からこんなにシリアスな雰囲気とかふざけてんのか!?私ナメんなよ!?過去にはシリアスクラッシャーとまで自称してたんだぞ!?
「魔人……」
今度はビリビリと手紙を破いた。
『だぁざいさぁーん!?』
破く必要あった!?ねぇ!!知り合い!?もしかして知り合いですか!?はよ解読してくれお前!!というか破かれちゃったから読めねぇ!!
「悪いことは言わないから捨てたらいいと思う」
『どんだけ要注意人物なの!?というかそんな内容の手紙がなんで私のポストに入ってたの!?』
「Aちゃん、今日から私の家で寝ないかい?」
『えっ』
「断れ」
『あっ結構です』
この状況の太宰さんも怖いけど、国木田さんの圧の方が怖かった。ごめんなさい太宰さん。めちゃくちゃ善意を踏みにじりましてよ(?)
「Aちゃん、相手はヤバい奴だ。君が一人でいたら、拐われるかもしれない」
『さっ、拐……!?』
途端に、サァ……と顔が青ざめる。
そんなに容易く人を拐うの!?ポートマフィアですか!?ポートマフィアの方ですか!?いやでもポートマフィアにこんな字書く人居るの??
「断れ西宮。太宰の趣味に巻き込まれるぞ」
「ひっどぉい国木田くん!社員を見殺しにする気なのかい?」
「そんなことは言っとらんだろうが!!大体、本人も異能力を持っていることだから与謝野女医と常に共に居れば良いだろう?」
わぁ、国木田さんが割とちゃんとキレてる(?)。
因みに私の異能力は、「
発動条件があるのだが、それは追って話すとしよう。
446人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
天然石 - 更新してほしいです頑張ってください (5月14日 21時) (レス) id: 9e1c69280d (このIDを非表示/違反報告)
柏よもぎ(プロフ) - sareさん» こちらこそ読んでくださりありがとうございます…!そうやって褒めてくれる貴方様のほうが女神様ですわよ…(キュン(() (2022年10月27日 21時) (レス) id: c1bfd5c1d9 (このIDを非表示/違反報告)
sare(プロフ) - うわぁぁぁ、ありがとうございますほんとに。これでドスくんを補給できます()女神ですか?? (2022年10月19日 18時) (レス) id: b938a5d84e (このIDを非表示/違反報告)
柏よもぎ(プロフ) - さばさん» そう言っていただけてとても嬉しいです…!!!ありがとうございます! (2022年8月18日 9時) (レス) id: 9a8037afe6 (このIDを非表示/違反報告)
さば - あああああああああ!!やばい!ドス君尊い!作者様神では!??? (2022年8月18日 3時) (レス) @page10 id: f8d5076105 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:柏よもぎ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/list/ichigo15ca1/
作成日時:2022年7月3日 20時