ラナンキュラス ▼吉沢亮 (ページ28)

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＊ページ28

《電気が戻り、バスが再出発。次なる仕掛けは、次のバス停で、ウェディングドレスを着た女の霊が立っているというもの。》

「も～めっちゃ怖いAんち帰りたい」

『それね、行くって言うんだよ。亮が帰るのはもうちょい左』

「結婚式どうしよう……ウェディングドレス見たら思い出すかも……」

『和装にすりゃいいじゃんよ』

「白無垢着てくれんの？」

『ア？私が着る前提？』

「そうでしょ」

『友達からでお願いします』

「交際ゼロ日婚だね～」

『酒飲んだか恐怖でおかしくなったか知らんけどマジでいる！え！？乗ってたんじゃなかったの？』

(小杉「驚くとこそこ！？」)

(吉田「テンポええコメディ見とる気分やわ」)

(近藤「え？今吉沢さんプロポーズしなかった？」)

「なに？うわっ………………」

『いつ降りたんだ……？あ、通り過ぎちゃった、運転手さん見えてなかった感じかな』

《若干ズレた見解をしつつ全く動じない針谷は、驚きと恐怖のあまり目を閉じ、声も出ない吉沢の肩を抱き、もう片方の手はまだしっかり吉沢と繋がれている。番組的には逆のパターンを期待していたが、これもまた風情がある。》

(木下「何したって国の宝なんだよ」)

(近藤「国宝だもの」)

『亮～？もうだいぶ遠ざかりましたよ』

「A怖くないわけ？」

『今ハリポタの世界線だから』

「なるほどね」

『ほれ、そろそろ着くんじゃない？』

《もはやふたりの世界だが、おかげでウェディングドレスの霊がバスの後ろの席にバレることなくスタンバイできた。それではラストの怪奇現象……》

「びっ……くりした～、A、ほら見える？」

『ほんとだ。やっぱ乗ってたんだよね？』

《先に気が付いたのは吉沢。針谷も気付くが、もはや全く動じる様子もないので、ネタバラシ。》

スタッフ「TBSのモニタリングです！」

『ドッキリか～リアクション間違えちゃった』

「俺怖すぎてAにプロポーズみたいなことしちゃった」

『安心して、酔った時もよく言ってるから』

「嘘だ」

『ばーちーさんとかんかんが毎回動画撮ってコレクションしてるよ。そんなことより！私たちが出演するドラマ「美男ですね」がいよいよ来週金曜日から、放送スタート致します！』

「はい！初回は15分拡大でお送りします！ぜひご覧下さい！」

(木下「この二人マジで付き合ってないんだ…」)

(小杉「なんでちょっと落ち込んでるん？」)