福田会 ページ17
何度もスケジュールを練り合わせて、ようやく実現した福田会。
かんかんと若さまの今日俺成蘭女子コンビを乗せて、車で来たのにはわけがある。なんと明日、健康診断なのだ。車でも出さないと、お酒の席で誘惑に勝てるわけがない。
橋本「ぱりさん何飲んでるの？」
『ほうじ茶〜』
「ほうじ茶！？なんで？」
『明日健診なのよ』
若月「Aが飲んでないのすごい違和感あるね」
向かいに座るかんかん、若さまと女子トーク……かと思いきや、隣には亮が居座る。
「まだ9時じゃないじゃん。ちょっとくらい飲んじゃえ〜」
そう言って私の頬にビールジョッキを押し付けてくる歩く彫刻。
『車なのでダメで〜す』
橋本「吉沢さん悪魔すぎる笑」
目の前でビールをちらつかせる顔は良い悪魔をあしらっていると、斜め向かいに揃い踏みしたさらに面倒な悪魔衆に目をつけられた。
福田「はりやっちごめんね〜、ここの酒うまいわ」
ムロ「はりやっちほんとごめん。酒うんめ〜！」
菅田「針谷ごめんな〜、まぁ飲めや」
そう言いながら、福田さんはお酒こぼしてるし、ムロさんはお箸を落とした。福田さんに新しいおしぼりを数枚、ムロさんには新しい箸を渡して、だーすーが私にくれたらしい、真新しいビールをお返しする。私は保護者か、と突っ込みたくなる。
『ムロさん落とした箸こっちもらう』
橋本「ほんとひどいですよね男性陣」
気を使われないだけありがたいけど、それにしても気を使わなさすぎる。そこが福田会のいい所でもあるんだけど。
「A〜、帰り俺も乗せてって。助手席で」
『先約あるから後ろね。かんかんと若のこと送ってからだよ』
「はーい」
ムロ「親子じゃん」
『まーた箸落としよった！』
ムロさんは今日は箸を落とすのが仕事らしい。デジャヴを感じながらまたムロさんに新しい箸を渡して、落とした箸は空き皿と一緒にする。
橋本「ぱりさんは福田会のママです！笑」
『やだかんかん撮ってたの！？』
橋本「ツイッター行きですよ」
山��「A〜、俺も帰り乗せて〜」
「だめ〜」
『定員オーバーだ、ごめん』
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作者名：イチコ | 作成日時：2019年6月7日 19時
