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「 ね 、今日の夜に迎えに行っていい？ 」
何本かシーンを撮り、日が傾いてきた頃。
水を飲みながら台本を読み直してる休憩中に小悪魔凛月くんは私の隣にやってきた。
『 や 、です 』
「 拒否権な〜し 、部屋のドア3回ノックするから
ちゃんと寝ないで待っててねぇ 」
ちゃんと夜まで寝ないように珈琲あとで買ったげる、なんて笑いながら凛月くんは言うから。
その笑顔にときめくから 、私はそれ以上何も言えなくなる。
ちゃんと諦めたいのに 。
凛月くんとは 、結ばれてはいけないのに 。
私は女優で 、仕事だけに全てを注ぐべき 、… だと自分では思うのに 。
この後に撮ったシーンでも 、凛月くんはすっかり役に馴染んで高校生そのもので。いつもとは違う話し方や仕草が 、私の心を揺さぶった。
私もしっかり高校生になれているのだろうか。
悩みながら芝居をするのも 、かつては嫌だったが
今ではとても誇らしい。
芸能界という縛られた世界の中で七変化できるこの仕事を 、改めて私は好きになれた 。
監督からの 今日の撮影終了 の声がけで一斉にカメラや照明器具を片付けるスタッフさんたち。私も手伝おうとコンセントをぐるぐるとまとめる作業をしているスタッフさんに駆け寄りぐるぐる。
「 いい子はっけ〜ん 」
なんて声が聞こえて振り向けば瞬時に私の両頬をつまんでむにむにとしだす凛月くん。
やめてください〜 なんて口を動かすけれど、内心は嬉しいやら恥ずかしいやら胸きゅんやら。
「 それ終わったら珈琲一緒に飲も 、」
お泊まりするホテルの近くに喫茶店があるらしく、凛月くんはそこへ連れてってくれるそう。
ふわぁ、とあくびをした彼だけど午前中より午後の方がなんだか元気に話すなぁと思いながら私は作業をやり遂げた。
．
続く (更新停止中)
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陽加里 - もう(〃∇〃)凛月可愛すぎる(≧∇≦)最高！！ (2018年2月12日 13時) (
レス) id: 8364689737 (このIDを非表示/違反報告)
白城あろ(プロフ) - 蒼白悠姫さん» コメントありがとうございます！最高と言っていただけて本当にありがとうございます。更新頑張ります！ (2018年2月11日 23時) (レス) id: 411fdf32c4 (このIDを非表示/違反報告)
蒼白悠姫(プロフ) - とってもきゅんきゅんします！！凛月好きなのでとても最高↑↑です！更新頑張ってください！！ (2018年2月11日 23時) (レス) id: 1a0b0bab16 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白城あろ
| 作者ホームページ：
作成日時：2018年2月11日 19時
