こちらが人気の雀野さんです。【男性声優】

髪 ページ26

と言っても俺は今から美容院に行かなくては行けなくて



「ごめんだけど、一緒に美容院行こうね」


1人で歩いている時より気持ち早く歩いてしまう


ダンボールが俺のせいで揺れるのか、中で頑張って踏ん張る猫に気持ちが穏やかになる








「Aくん！お久しぶり！！待ってたよー！」


美容院の中から出てくる40歳半ばの田中さん



あ「お久しぶりです……あの、えっとこれ」


「ん？なにそれ？」


あ「行きの途中で拾っちゃって…」

「お！猫か！！…だいぶ汚れちゃってるねぇ……鈴木さーん！この子のシャンプーできる？」

「猫ですか？出来ますよ！」

「じゃあよろしくねー！」


あ「え、あ、いいんですか？」

「いいのいいの！可愛い猫ちゃんだねぇ」



生き物をあまり飼ったことのない自分としてはシャンプーは億劫だったためだいぶ助かる




「今日はどんな感じで？」


あ「あー…えっとおまかせで」


「了解！…さっきの猫ちゃんでちょっとやりたい髪型思いついちゃったんだけど……髪色いじっても大丈夫？」


あ「え、全然いいですけど…」

「よっし！じゃあ勝手に進めちゃうね」


田中さんの綺麗な手が俺の髪を触る心地良さに


いつのまにか俺は夢の中に落ちていった

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