百六十二:見知らぬ人にお茶を出す時は気をつけなさい ページ29
銀時「オイオイ、いいのかよ。どこの馬の骨かも知れん奴に茶なんか出して」
『そうねぇ…鬼退治しに来た桃太郎だったらどうするのよ』
猗窩座「……」
『何でこっち見るの』
縁側に座り、庭を駆け回る子供たちを見ていた私達にお茶を出してくれた道信さん。私と銀時がそんなことを言えば物申したそうに猗窩座が見てくるので、首を傾げる。
でも意味が分かったので、すぃーっと視線を泳がせて子供達と戯れている(というか一方的に群がられている)童磨に目を向ける。
道信「あなた方もいいんですか?血生臭い鬼と茶なんぞ飲んで」
猗窩座「…………」
『言いたいことはわかったからそんな目で私を見ないでよ…』
そうよね、猗窩座も鬼だもんね。
分かったから
銀時「こんなたくさんの子供たちに囲まれてる奴が鬼とは思えねーよ」
猗窩座「…一体、あの子供らは…」
確かに子供たちについては疑問な点もあるが、大方捨て子を拾ったと言ったところだろうか。
出されたお茶を啜りながら、道信さんの話を黙って聞く。
道信「皆、私の子供たちですよ」
銀時「あらま〜若い頃、随分と遊んだのね〜」
道信「いえ、そういう訳では…皆捨て子だったのです」
『まさか、この子達を養うためにこんな事を?』
道信「私がそんなに立派な人間に見えますか?こんな血にまみれた私が…」
銀時「…アンタ一体」
道信「今も昔も変わらず、私は人斬りの鬼です」
道信さんは、昔から腕っ節が強く気づけば人斬りになっていたという。そしていつしか獄に繋がれ首を切られるのがいつかいつかと待っていた中で、煉獄関の連中に買われたと言う。
いくら無能な幕府とは言えど、そんな簡単に人斬りを解放するわけがない。
煉獄関に幕府の暗部の息がかかっているのであれば、暗部が一枚噛んでいるのならば話は別になるが…やめた、考えれば考えるほどか説が真実味を帯びていく。
道信「あなた方は煉獄関を潰すおつもりのようだ。悪いことは言わない、やめておきなさい。幕府をも動かす連中だ、関わぬのが身のためだ」
猗窩座「何だ、お前という鬼の餌食になるとでも言いたいのか」
銀時「それはそれで面白そうだ」
煉獄関の闘士が言っているのだ、私の予想は確実に当たっているだろう。
百六十三:鬼は鬼でも立派な親→←百六十一:鬼童丸の正体は驚愕なようなそうでも無いような
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荊姫(プロフ) - 阿呆代表の神さん» コメントありがとうございます!兄貴と夢主が出会うのはいつになるかな…?お楽しみにー! (2020年4月10日 19時) (レス) id: 2b5715eac5 (このIDを非表示/違反報告)
阿呆代表の神(プロフ) - 星海坊主篇かー!しかも兄貴登場…っ!! これは更進が待ち遠しいぜっ!! (2020年4月10日 19時) (レス) id: 10eaece567 (このIDを非表示/違反報告)
荊姫(プロフ) - シリアスクラッシャー戒さん» 読んでいただきありがとうございます!えッ、マジですか!!!これからも頑張ります!ありがとうございました! (2020年4月5日 22時) (レス) id: 2b5715eac5 (このIDを非表示/違反報告)
シリアスクラッシャー戒(プロフ) - 読ませていただきました!はい、滅茶苦茶面白いです!正直私程度の作者は貴方様の作品が素晴らしいのでアドバイスは…思いつきません!!更新、頑張ってください!! (2020年4月5日 22時) (レス) id: dea2534335 (このIDを非表示/違反報告)
荊姫(プロフ) - 阿呆代表の神さん» コメントありがとうございます!おまかせを! (2020年4月4日 22時) (レス) id: 2b5715eac5 (このIDを非表示/違反報告)
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