侍の国で鬼達と暮らします(二)【鬼滅の刃】【銀魂】

百十六：祭りを邪魔する悪い子だーーれだ ページ29

『あっら〜〜…？どえらい事になってんじゃん』



人の波を掻き分けながら櫓と舞台のある場所へとやって来てみれば、カラクリ軍団ＶＳ真選組状態であった。


無惨は「止めたからな」と言いたげな目で私を睨んでいたが、相手は人殺しでも最強の傭兵でもないただのカラクリだ。


それに一度、アイツらカラクリが万事屋組に解体されていたところは見た…節目を狙えば終わりだろう。



土方「なっ…テメェらどっから湧いて出た!?」


『ゴキブリみたいに言うんじゃないわよ!!…全く…真正面から切ろうとしても刃こぼれするだけなんだけど？馬鹿なの？』


土方「うるせぇな…！邪魔だからどっか行ってろ！」


『流石チンピラ、お口は達者ね』


黒死牟「…A…そう言っているうちに…こちらにも来たぞ……」


『ありゃま』


無惨「だから深入りするなと言っただろ…！」



今度は言わんこっちゃない、という目で睨みつけて来る無惨に私は肩を竦める。


そう言われちゃ何も反論できない。


そして吉次郎を抱きながら、刀を抜こうとする黒死牟。待て待て待て待て!?それまさか真剣!?


そして吉次郎は危ないだろ、吉次郎は!!



『黒死牟…言ってなかった私がマズかったけど…今は廃刀令のご時世だから帯刀禁止なのよ…』


黒死牟「な……何だと……」


『それに吉次郎抱いて戦うのはちょっと…てな訳で刀かーして』


黒死牟「……無理するな……」



抜かれた刀を手に取ると、制止の声をかける無惨を無視しながら峰で肩を軽く叩きつつカラクリ達の前に立つ。


一般人に見られている私達の周りでは、真選組達がカラクリとやり合っているけど流石にカラクリ相手は不慣れなのか手際が悪い。


そして真選組局長、愛刀が折れて発狂。


なると思った、絶対なると思った。


あんなカラクリ相手に馬鹿丸出しな姿見せられてはこちらも黙っては居られないし、見たくもないよそんな姿。



『さて、鉄くずの大掃除といきましょうか』

百十七：弱点を攻めるべし→←百十五：今どき仇討ちなんて流行るわけない

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