侍の国で鬼達と暮らします(二)【鬼滅の刃】【銀魂】

九十八：悩むぜ、童磨さんは ページ11

童磨side




＿＿いい？感情がなくて不便だと思うなら、学んでいけばいいの!!





＿＿何も感じないなら感じるように努力したら何とでもなるよ




＿＿だって、人間の赤子だって環境の中から学んで感情を理解し身につけるんだから、アンタに出来ないはずがないの




＿＿だから童磨だって大丈夫だよ、ね？




A殿はやはり変わっている。


夕方の彼女の言葉を思い出しながら俺は改めてそう思った。


そもそも、最初に出会った時から変わってると思ったし…。


でも最近はますます変わってると思う。


だってだって、普通感情が生まれつきないって言ったら呆れたような〜、憐れむような〜、気味悪がるような〜…そんな風に見て来るはずなんだけどなぁ


今までの経験上ね。


でも……俺も頑張ればいつかは感情というものが分かるようになると笑顔で言ってきたのはあの子が初めてだ。



あの時、あの瞬間、あの笑顔を見た時



俺の心臓がキュウッて音を立てて締め付けられてすっごいドキドキした。


しのぶちゃんに恋をしたってわかった瞬間とは、またちょっと違ったけどすごく似てた。


……俺、まさか……



黒死牟「……何を…笑っている……？」


童磨「黒死牟殿、俺…恋したかも!!!」


黒死牟「………………？」

吉次郎「にゃあ〜」



飼い猫を抱いた黒死牟殿に俺は嬉々として報告するけど、イマイチ分からないのか首を傾げられた。


そして腕の中の吉次郎、興味なさげにひと鳴きして欠伸をかく。


恋だ…きっとこれは恋だ!!!


明日にでも思いを伝えよう!!!


いや、今からでも！



『何ー？何の話してるの？』


童磨「A殿!!!」


『え？な、何…？そんなに照れたような顔して…？』


童磨「す…………っ」


『す？すがどうしたの？』


童磨「…………すき焼き食べたい!!!!」



どうしよう、いざ言おうとすると言えないんだけど


別にすき焼きなんて食べたくないよ!!!



『すき焼き？じゃあ、明日すき焼きにしようか』


童磨「うん！楽しみにしてる!!!」



何言ってんだ俺……







,









，









何言ってんだ俺ェェェェ!!!!!!

九十九：大事なものを干す時はしっかりしなさい→←九十七：人それぞれ違っててもいいじゃないか

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