オールマイト ページ4
「ん"ーっん"ーっ！！」
く、苦しい…まさか、敵に出くわすなんて！離そうとしても、敵の体は水のようにすり抜けて掴めない！！
「掴めるわけないだろ流動的なんだから！！」
それじゃあ俺の個性も効かないってわけか。最終的な手段として考えていたのに、これは絶望的だ。
気力を振り絞って出久の方へと視線を向けると、
「A！Aを離してよ！！」
目を見開かせて恐怖・怒りの感情を混ぜた形相で、俺の足を引っ張っていた。
「くっそぉぉ…Aに、触るなよ！Aに！！」
…？…出久…なんだか様子がいつもと違う？
するとその時だ。とてつもない強風が俺達と敵を襲った。
おかげで俺に張り付いていた敵は離れた。でもこれって自然的な現象ではなくて、誰かの、個性…のおかげじゃ…？
薄れていく意識の中、人の影が見えた気がした。
＊
ペチペチペチペチ…と、なんだか頬に軽い衝撃を感じる。目を開けると、目の前にずっとテレビなどの液晶越しで見続けてきた憧れのオールマイトがいた。
「うわあああ！！」
「元気そうで何よりだ！」
あまりの驚きで後ろに後ずさる。何？今俺って夢見てるのか…？
あっそうだ出久は？と、周りを見渡すと、混乱のあまりなのか目を回しながら、ノートをただ見つめ続ける出久がいた。恐らくサインでも貰ったのだろう。
「って、助けてくれたのって、オールマイトっすよね！？ありがとうございます本当にありがとうございますー！！」
高速で体を前に折る動作を繰り返した。
「いやいや、こちらこそ、君たちのおかげで無事敵を詰められた！ありがとう！！」
そう言って手にかざしたのはさっきの敵が詰め込まれているペットボトルだった。
「すっ…すっげーオールマイト！めっちゃかっこいいっす！！」
「まあまあ、そんなに言われると照れちゃうな！…じゃあ私はこいつを警察に届けるので！液晶越しにまた会おう！！」
そう言ってオールマイトは俺達に背を向けて歩き出した。オールマイトも忙しいんだなーと感心していると、後ろから出久が「えっそんな、もう…！？」と、眉を下げて駆け込んできた。
「…なあ出久、着いてけば？」
と、ボソッと耳元で話す。それに対して一瞬驚いていたけど、こくんと口元を結んで決意したかのように力強く頷いた。
「それでは今後とも、応援よろしくねー！！」
オールマイトはそう言って飛んで行った。腰に出久が張り付いているのに気が付かないまま。まあ後から気づくだろ。と、俺は帰り道を1人で渡って行った。
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ななな - やっばい。ヤンデレ可愛すぎかよおおおおおおお！！更新停止中かよおおおおおお(泣) (2019年9月12日 20時) (
レス) id: eb9d7d52b6 (このIDを非表示/違反報告)
しいたけ - やばいヤンデレデク無茶苦茶タイプ (2019年8月23日 14時) (レス) id: 76efca60e0 (このIDを非表示/違反報告)
クロ - 最高です！これからも更新頑張ってください！ (2019年6月14日 19時) (レス) id: 57d4f6c443 (このIDを非表示/違反報告)
(･ω･)(プロフ) - ゼロさん» まあ、これからまたどういう展開になっていくのかをぜひお楽しみくださいー！ (2019年5月25日 23時) (レス) id: 40f7b4a37b (このIDを非表示/違反報告)
ゼロ(プロフ) - な、なんだってー！ (2019年5月23日 16時) (レス) id: 75173a0bdb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：(・ω・) | 作成日時：2019年4月6日 23時
