様子見 ページ30
保健室に行って緑谷少年に講評を聞かせるつもりだったが、かなりの重症だったようで、まだ目を覚ましていなかった。
そのことと保健室に運ばれるのが3度目ということで、リカバリーガールにはかなり怒られてしまった。
そのことに少し落ち込みながらも、廊下を歩きながら先程の緑谷少年と爆豪少年の会話について考えていた。
『そんでてめぇに勝って、"アイツ"にいい姿を見せるんだからよォ！！』
『てめぇAの奴と喧嘩してたんだっけか？だからそんな情けねぇ姿アイツにも見せられるんだよな』
爆豪少年の口から出てくるアイツ…それは恐らく、黒江少年のことを言っているのだろう。
そして、緑谷少年が倒れる寸前に言っていたあの言葉。
『…ふふ、ふっ…かっこいい姿…見せられなかったね、かっ…ちゃん…』
普段の緑谷少年だとは思えない程の歪んだ顔が、モニターに映っていた。
かっこいい姿を見せられなかった…それは、黒江少年にそのような姿を見せようとしていたのか？
他の生徒達は会話が聞こえないため、全然気にしていない様子だったが、何故そんな表情をしているのかがわかった途端私はゾッとした。
あの2人は、黒江少年に依存しているのか？いや、もしかしたら恋愛対象として見て…？？
その1日はその事がずっと頭にこびりついて離れなかった。
＊
放課後になって、俺はすぐ出久がいる保健室に向かった。
保健室の中に入るのに少し躊躇してしまうが、しばらくしてから俺はその扉を開けた。
「し、失礼しまーす」
すると少々眉をキツくしているリカバリーガールが扉の音に気づいたのか俺の方に振り向いた。
「…なんだい？怪我かい？」
「いや、友人の怪我の様子見に…というかリカバリーガール、怒ってる？」
それを聞くと彼女は目をぱちくりした(常に瞑っているようにも感じるけど)。だけどしばらくした後思い当たる事があったのか「あー…」と声を唸らせる。
「ちょっとある教師がアホでねぇ…さっき叱ったのさ」
教師同士でやっぱりそういうこともあるんだ…と、謎の感心を覚えた。
「あの、出久が眠ってるベッドってどれすか」
「それは私側から見て1番近くの…って、カーテンしまって明らかに人が寝てるベッドってそこしかないだろ」
あ、本当だと改めて自分のアホさを痛感した。ちょっとだけ〜…と、カーテンを少しだけ開いてその隙間を覗いた。
するとそこには横たわりながらも目ん玉をかっ開いて俺の事をガン見している出久がいた。
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ななな - やっばい。ヤンデレ可愛すぎかよおおおおおおお！！更新停止中かよおおおおおお(泣) (2019年9月12日 20時) (
レス) id: eb9d7d52b6 (このIDを非表示/違反報告)
しいたけ - やばいヤンデレデク無茶苦茶タイプ (2019年8月23日 14時) (レス) id: 76efca60e0 (このIDを非表示/違反報告)
クロ - 最高です！これからも更新頑張ってください！ (2019年6月14日 19時) (レス) id: 57d4f6c443 (このIDを非表示/違反報告)
(･ω･)(プロフ) - ゼロさん» まあ、これからまたどういう展開になっていくのかをぜひお楽しみくださいー！ (2019年5月25日 23時) (レス) id: 40f7b4a37b (このIDを非表示/違反報告)
ゼロ(プロフ) - な、なんだってー！ (2019年5月23日 16時) (レス) id: 75173a0bdb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：(・ω・) | 作成日時：2019年4月6日 23時
