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「緊張しないで、もっと楽しくやろうぜ」
『確かに……楽にできるよう頑張ります』
「頑張ろうとしちゃってるしㅎㅎㅎ」
「真面目で可愛いのがAのうりだから♡」
「ね〜？」
「まるでAと仲良しのように振る舞いやがって……
俺だって仲良くなりたい！！もう！！こうしてやる！！」
『へ？』
ケイタさんは急に両手をずぼ！っと僕の脇へと差し込みくすぐり始めた
『へっっ！！！うわ！！！』
「早くケイタって言いなさい〜〜敬語もとりなさい〜〜」
『わっ…分かった！分かったから…ケッケイタくん！』
「ん〜〜〜〜〜」
『やだ〜〜ㅠㅠㅠ許してケイタくん！死んじゃうよ〜〜ㅠㅠㅠ』
「くそぅ可愛い………よし、許そう」
『ゆっ……許された………』
ひぃんと泣き真似をすればすぐさまハオヒョンが体ごとがっちりとガードする
「ケイタやりすぎ…A大丈夫？」
「だって可愛いんだもん」
「それは分かるけど……でもやめてください」
『ハオヒョ〜ン……』
「Aを泣かせたらお友達第一号の僕が許さない！」
「オリーが1号なの？」
「うん、ハオヒョンは2号」
「え〜〜〜〜ヒョンが1号でしょ？A」
「僕だよ」
「いや俺かもよ？」
「それはない」
『死ぬかと思った…』
加害者に被害者の痛みは分からないのか、それどころじゃない僕を置き去りに熱く語らう3人
それを見て思わず笑いがこぼれる
『ふふ……あはは』
「え」
「Aめちゃくちゃ笑ってるㅋㅋㅋ」
「本当だ可愛い！」
「なに？何が面白かった？やっぱ俺？」
『だって急にくすぐるなんて……あはは』
「やっぱ俺だ！」
「変なツボに入っちゃってるみたいㅎㅎㅎ」
「ほら！やっぱり笑ってる方がいいよ！
俺のおかげで緊張ほぐれたし、この調子で一緒に頑張ろうぜA！」
取ってつけたような結論にぴっ！と親指を立てるケイタくん
それがまた面白くて笑っていると「笑いすぎ」と呆れて笑うケイタくんがむにっと頬を掴む
「これからも“ケイタくん”と仲良くしようなA？」
そう日本語で意地悪に笑うケイタくん
潔いほどの強引さに完敗だった
『ケイタくん強引すぎて負けました……完敗ですㅎㅎ』
「へへ♡」
「なになに？ケイタヒョンなんて言ったの？」
「内緒〜〜♡♡」
「う……ずるい！A翻訳して！」
『う、う〜ん……特に言うような内容じゃ…』
「やだ！Aのことは全部知りたい！」
「もう過激派誕生してるじゃん」
『オリーってば……ㅎㅎㅎ』
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作者名：えのもと | 作成日時：2023年3月19日 14時
