夜空の星になれたなら【男主】 (ページ28)

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そう話すゴヌクさんは見た目からは想像つかない程に柔らかい物腰と可愛らしい話し方で、年相応の幼さを感じるほどだった
大きな体を気にするように少しだけ猫背で話しかけてくれる姿勢も、彼なりの優しさの一つだと思わざるを得ないほどに

『えっと、ゴヌクさん』
「ゴヌクでいいです。楽に呼んでください、僕もAヒョンって呼びたいので」
『ふふ、分かった。
僕もゴヌクと話したいって思ってたから嬉しい』
「本当？……ですか？」
『ゴヌクも楽に話してね。本当だよ、初手だったのに度胸があってすごくかっいいステージだから感動したんだ』
『それに、何にでも挑戦する姿勢とか、ゴヌクがいれば大丈夫って思わせる自信のある姿は本当に見習いたいって思った』

そう話せばさっきまで不安そうだった顔が一気に笑顔になる
目元に前髪がかかっているから分かりにくいけど、この子は気持ちが表情に出やすくて可愛いな、年下の子ってみんなこんなに可愛いものなのかな

「Aヒョン取っ付きにくいって思ったんですけど、優しいし可愛いですね」
『僕一応ゴヌクより年上なんだけどね…ㅎㅎㅎ』
「可愛いは悪口じゃないですよ＾＾」
『もう……』

僕に少し慣れてくれたのか、優しい顔で笑ってるかと思ったら、揶揄うように話すゴヌク

「次は絶対ヒョンと同じオールスター取るので、ヒョンもオールスターで待っててください」
『僕が次もオールスター取る前提？ㅎㅎㅎ』
「もちろん。ヒョンなら絶対取れる。俺が誰より保証するよ」

ゴヌクは大きな手で自分の口元を隠しながら照れるように笑った
本当は少し照れ屋なのかもしれない、そう思わせる彼が物事を直球でぶつけてくれたことに喜びを感じた

『ふふ、分かった。ゴヌクが来るの楽しみに僕も頑張る。
ゴヌクのオールスターは僕が保証するから、早く来てね？』
「……………やっぱヒョン可愛いよ」

照れてるゴヌクの方が何倍も可愛いよ、と背伸びをして頭を撫でれば、嬉しそうに口角を上げた
同じグループの子に呼ばれたのか僕とケイタに挨拶をしてKグループの方へ離れて行くゴヌクに手を振った

「Aヒョン、また後で話そう！」
『うん！』

可愛らしく笑って手を振りかえしたかと思えば、長い足であっという間にKグループの方へ戻って行った
「あいつ俺もオールスターって事忘れてない？」と少し不貞腐れたケイタくんを宥めながら、ようやく僕たちも練習着のところへと集まった

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